12年。
でも昨日のことのように覚えている。
毎年言ってるけど、私はあの日、遅い昼食を終えて芦花公園のベンチに腰掛け、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」を読んでいた。
揺れた...
樹々から実がバラバラと激しい音を立てて落ちた。
地面に這いつくばる女性もいた。
あの日を境に日本の空気は変わった。
民主党政権は不器用ながら懸命に国を立て直そうと奔走していた。
それなのに自民党は足を引っ張った。
更には民主党は内紛で自滅し、国民の期待は見る見るうちに落胆に変わり、結局自民党で我慢するしかないのかという空気が巷には蔓延し、あの悪夢の安倍長期政権がダラダラと続いた。
あれから12年...日本は滅びの道を進んでいる。
ただ、先日から大騒ぎになっている総務省の極秘文書が出て、2015年に放送法にまつわる政権の「圧力」問題がどこへ向かうかによっては、少しは光明が見えるかもしれない。
マスコミ、とりわけテレビ局がその圧力に抗い、放送メディアとしての矜持を取り戻し、自民党権力に対する忖度をやめれば、少しは空気が変わるかも知れない。
今のところ、政権交代によって自民党政治を終わらせること以外に日本には未来はない。
夫婦別姓やLGBTを拒絶し、原発再稼働に邁進し、軍拡に猛進する自民党政権...その狂った自民党政治を終わらせる以外に日本社会には未来はない。
まずはテレビ局...とりあえず日本テレビとフジテレビには期待できないので、まずは民放の雄TBS、そしてかつて「報道ステーション」で奮闘していたテレビ朝日に期待したい。
もはや公共放送の看板を捨てて政府広報、大本営発表に明け暮れる「国営放送局」に成り下がっているNHKには...期待できないか
まあとにかく、あれから12年...東日本大震災のあった3月11日を迎えるにあたって、復興に何の寄与もできない無能な自分を恥じつつ、少なくともこの日を迎えるたびに忘れないことだけは肝に銘じようと改めて思う。
頼むよ、立憲民主党...