日曜日。

 

引き続き「X-MEN」フランチャイズの映画を。

 

前作「LOGAN/ローガン」でウルヴァリンが「X-MEN」の世代交代を描いてたが、今日の「デッドプール2」はある意味自由気ままに俺ちゃんの物語の続編なんだろうなと軽い気持ちで観てみたら...ちょっと思ってたのとは違ってた。

 

 

もちろん前作「デッドプール」のお気楽極楽かつエログロでぶっ飛んだ映画なのは変わりはないんだけど、冒頭でいきなりこれまでの物語をぶっ壊す、その勢いというかそれこそ「意外性」に驚いた。

 

まさにこれからどうなるんだろう、何を描くんだろうという全く先の見えない滑り出しに思わず身を乗り出す。

 

もうとにかくあのご機嫌なウェイド・ウィルソンがいきなりどん底に突き落とされてしまって、ふと思い出したのは少し古いけど1996年の「ミッション:インポッシブル」のあのフェルプス率いるチームのメンバーが主人公イーサン・ハント以外全員殺されるというあのどん底感...これからどう立て直すのかというあの感じ。

 

ただこちらはお下劣なジョークやえぐいシーンも満載な「デッドプール」の続編ということで、そのタッチはしっかり継承されつつ、ウェイド・ウィルソンの感情と共に物語そのものを徐々に「軌道修正」していく感じは、とても丁寧。

 

しかも今回は「X-MEN」にかなり引き寄せてきた感じがあって、シリーズのおなじみのメンバーがカメオ出演するのはともかく、前回の「仲間」と共にまさに「X-MEN」の続編的な趣もあったりして、そういう意味でも前作と比べてどこかファミリー感が出ていたように思う。

 

物語そのものもまさに「ファミリー」を模索するというか、ウェイド・ウィルソンの他人に対する思いやりみたいなものもあふれ出ていたりして、そこもまさに少し意外だったんだけど、いい意味で裏切られた感じ。

 

 

ポイントは「アベンジャーズ」でサノスを演じていたジョシュ・ブローリンが「ヴィラン」として出ていて、しかもこの作品の少し前に公開された「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」でサノスを演じていたことをいわゆる「いじる」シーンがあったりして、そのあたりは相変わらず遊んでいたんだけど、MCUの作品ではないのにどこか「つながり」を意識していたのかも知れない。

 

 

まあでも前作同様細かい笑いというか、おふざけ満載なのは相変わらずで、恐らく私のような素人が気付かないような「いじり」もたくさんあったんだろうと思うけど、押しなべてまさに「続編」としてきめ細やかに作られているという印象。

 

 

ラストのまとめ方はいささか強引な印象もあったけれど、それでもウェイドが「家族」を模索するお話...ちゃんと卒なくできていたように思う。

 

 

 

さて、更なる続編...「デッドプール3」はMCUに組み込まれるということらしく、しかもヒュー・ジャックマンがウルヴァリンとして再登板するらしい。

 

ケヴィン・ファイギ...とことん商売上手だな。