日曜日。

 

ゴールデンウィークまであと少し...って、ま、休暇なんて私には関係ないけどね。

 

まあそれはともかく今日も映画を。

 

 

先日の「マイスモールランド」はともかく最近どうも娯楽作に偏り過ぎたことを少し反省し、今日は「13デイズ」という2000年の映画をチョイス。

 

とはいってもハリウッドのある種サスペンス娯楽映画と言えなくもないこの「13デイズ」...キューバ危機に対峙するジョン・F・ケネディ大統領とケネス・オドネル補佐官、そして弟のロバート・ケネディの権謀術数を巡らせるポリティカルサスペンス、そういった趣きだが、今のウクライナ危機にも通底するような、まさに第3次世界大戦の危機だった1962年のキューバ危機をいかに政治が回避するのかを描いている。

 

 

この映画、実は劇場で観たんだよね。

 

当時、足繫く遠くの全館THXが売りだったヴァージンシネマズ市川コルトンプラザに通っていたことが懐かしい。

 

ていうかもう20年以上も前なのか...つい最近のように思えるよ。

 

 

 

 

ソ連との駆け引きもさることながら、ケネディ大統領と側近ふたりがいかに戦争を回避するために好戦的な軍部の強権を巧みにコントロールする過程も丁寧に描かれていて、2時間25分もの間緊張感が途切れない。

 

多かれ少なかれ脚色された部分はあるだろうけど、それでも若き大統領と側近たちが老獪な軍部との駆け引きを展開して戦争をしないように、しないように葛藤する姿は、今のウクライナ情勢と重ねながら観ずにはいられない。

 

 

この機に乗じて自民党の極右界隈、日本会議界隈がぎゃあぎゃあわめいて無知をさらけ出しながらやれ核共有だの敵基地攻撃能力だ、防衛費倍増だ、それこそ憲法改正だとアホみたいにあれこれほざいているが、政治、外交に無知、無能なのはもちろん、それこそそれ云々以前に安全保障そのものに対するリアリティが決定的に欠如したその無知蒙昧で短絡的な妄言の垂れ流しっぷりには反吐が出る。

 

 

もとい、改めてこの「13デイズ」を観て戦争の愚かさ、軍拡の不毛さを再確認し、いかに政治が外交努力で戦争を回避し、世界が手を取り合って共生していくべきなのかということに思いを致す。

 

 

ケヴィン・コスナーの名前で売っている映画だったのでもちろん彼はカッコよかったが、劇場公開当時も今日も思ったのがケネディ大統領に扮したブルース・グリーンウッドのそのケネディ本人以上に渋いそのたたずまい。

 

 

彼は声もいいんだよね。

 

出演作にあまりめぐり合わなかったけど、思い出すものでは例えばリブート版「スター・トレック」のクリストファー・パイク船長はカッコよかったよね。

 

 

にしても演じた役者たちもその演じたキャラもみんな40代、30代...そんな「若者」がホワイトハウスの中枢を担っていたということも驚きだし、それをカッコよく、渋く演じていることも驚き...

 

 

まあそれは私が50代のくせにいまだにチャラチャラ生きているがゆえの強烈なコンプレックスからくる印象なんだろうけど。

 

 

さて...ちょっとギアチェンジ、しないとね。