さて引き続きもう1本。
今度はHDD&DVDレコーダーでBS2で録画していた、というより1年ほど眠っていたスタンリー・キューブリックの「突撃」(1957年)。
データはこちら。


http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=15946

上記の記述は少し間違っていて、軍法会議にかけられるのはカーク・ダグラス扮するダックスではなく、その部下たちである。
ダックスはその部下たちの弁護を買って出るのだが...というのが正確なところ。

予備知識なしに観たので、戦争法廷ものだとは夢に思わなかったw。
傲慢な上官の犠牲になる部下たちと、それを救おうとする士官の葛藤が描かれた、ある意味キューブリックらしくない(?)小気味よい映画だった。
単に戦争の悲惨さを訴えるというのではなく、その中における人間の傲慢さをあぶりだすというか...いってみれば、これは戦争映画という皮をかぶった人間ドラマだ。

私はキューブリックの作品をまだあまり観たことがないので、この作品に彼らしさがあるかどうかとか、そういう難しいことはよく分からない。
が、この映画を一つの作品として観たとき、コンパクトにまとまった良質な作品だということはよく分かった。

“2001”が大好きな私なので、もちろん彼の作品群には非常に興味がある。
ただ、彼の作品を観ようとすると、なかなか難しいのだ。
それは単に私がテレビ放送に頼らざるを得ない境遇であるがためだ。
そう...彼の作品はどうもテレビ放送にそぐわないものが多いようなのだw。
「シャイニング」も「バリー・リンドン」も「フルメタル・ジャケット」もなかなか放送されない...

さて...今後の私はどうなるのか...それ次第だw。