明日(日曜日)は残念ながら「仕事」。
という訳で今日(土曜日)のうちに、たまった洗濯を強引に済ませ、「陽炎の辻2」と「上海タイフーン」を観て...夜更かシネマした。
BS-hiの今月のテーマは「東京」。
という訳で水曜日に放送された小津安二郎監督の「東京物語」を観た。
小津さんの映画はサイレント、モノクロ、カラーと一通り、今まで数多く観た。
でも...なぜかこのいちばん有名な作品を観ていない私は、なんと罪作りな映画ファンなのか。
実は数年前BS2で小津作品がたくさん放送された際、この「東京物語」だけDVD-Rに焼いた。
その安堵感が、仇となった。
他の作品はHDDの容量を稼ぐため、あるいはRAMを空けるために自然と観る機会を作れたのだが...
ここではあえて「取っておいたのだ」と言い訳しておこうw。

で、今回はハイビジョン!!
まさに好機。
しかもHDDの容量という意味でも切羽詰まっている。
すかさず照明を落とし、腰をすえて鑑賞。

で...参った。
ただただ、参った。
こんなに身につまされる映画はない。
こんなに胸が苦しくなる映画はない。
こんなに心に沁み込む映画はない。
小津監督の最高傑作との評に納得。

今まで観ていなかったという恥と、自分の生き方に対する恥...ふたつの恥が、私を責める...

...胸がいっぱいで...映画としての感想どころではない...