1日遅れて、謹賀新年...NHK特集時代劇「丹下左膳~大岡越前外伝~」
謹賀新年。明けましておめでとうございます。一日遅れですが、新年のごあいさつ。実は昨日...よりによって元日なのに久し振りにいつもの片頭痛に襲われましてですね、一日中寝たり起きたり苦しんでおりました。何年か前にも元日に襲われたことがあって、いきなり初っ端から縁起でもないなあと落ち込んでたんだけど、別にその年に何があったという記憶でもなく、毎年のように底辺をもがく一年だったんだろうなと、それでもまあ昨日も辛かったんだけど、気持ちは何となくいつもこんなもんだ、たまたま元日だっただけだと開き直ってた。まあ本格的に苦しくなったのは午後からだったので、朝は少し寝坊したものの、まあ最低限のおせち料理に舌鼓を打って、テレビをダラダラと観ていたんですが、相変わらずつまらない番組ばかりなので録画していたNHKの時代劇を観ていた。それが「丹下左膳~大岡越前外伝~」というもので、10年位前から東山紀之主演でNHKでリブートされた「大岡越前」のいわばスピンオフということのようだ。東山紀之版はなかなか面白くて、もう幾シーズンも積み重ねられてきた人気番組だったんだけど、例のあのジャニーズ事件を受けて高橋克典にバトンタッチ、それでも面白さは変わらずに更に続いていた。丹下左膳というキャラクター、物語はいわば大昔の作品で時代劇異色のアウトローということでかつて人気を博していたということは何となく知っていて、私も憚りながら大河内傳次郎主演、山中貞雄監督の1935年の作品である「丹下左膳余話 百萬両の壺」と大友柳太郎主演で1958年の「丹下左膳」の二作品だけではあるけど観たことがあったので、少しは「知っている」というつもりで今回の森山未來版を観てみた。ていうかね、私が観た二つの作品はどちらともいわば「番外編」的な物語で、内実は丹下左膳の物語を知っているとは言えないので、今回は割とニュートラルな気持ちで観られるかなと思いながら、かつどんな話かという情報を事前に入れずに観ると、まさに丹下左膳のビギニングが描かれていたので、そういう意味では新鮮な気持ちで観られることができた。ていうかね、そもそも丹下左膳というキャラクターは「大岡越前」のサブキャラとして登場したということを少し前にそれこそWikipediaで知ったということもあって、なるほど今回のNHKのアプローチはまさに原点回帰ということなんだろうね、しかもこれまでシリーズ化しているリブート版「大岡越前」にぶっこんでくるというその懐の深さというか、NHKの底力に改めて感服、何せシリーズの役者たちをそのまんま出演させて、ていうか主演の高橋克典を脇に追いやって森山未來主演でスピンオフを作っちゃう...さすがNHK、枯れてもNHK...というね。原作にどこまで忠実かは分からないけど、丹下左膳がどうやって「丹下左膳」になっていくかが丁寧に描かれていて、なおかつ活劇としての時代劇、その王道を行くような怒涛のストーリー展開で1時間半、全く飽きさせずに見せてもらった。森山未來という役者さんは見るごとに様々な部分を魅せてくれる、現代においてとても稀有な才能を持つ人だと思ってたんだけど、今回の丹下左膳という極めて特異なキャラクターに際してもその魅力は相変わらずで、まさに左膳の狂気と温かさ、その両面を見事に表現していたように思う。加えてヒロインのお藤は「丹下左膳余話 百万両の壺」を観た際にその魅力的なキャラクターに触れていたので、そういう意味でもそもそもお藤とはどういう女なのか、丹下左膳との出会いと馴れ初めを見せてもらったという意味でも、黒木華の演技の魅力も相まってとても楽しかった。でもやはり全体的に思ったのは、丹下左膳というキャラクターがいかにして誕生したのか、そのビギニングを始めてちゃんと見せてもらったというのが、私の中では極めて貴重だったように思う。これからNHKは「大岡越前」と共にこの「丹下左膳」というキャラクターで更に新しい物語をドラマ化してくれるんだろうかと期待ぜずにはいられないし、改めて昔の元祖の映画群をちゃんと系統立てて観てみたいと思っている。にしても昨日は久しぶりに片頭痛に襲われて辛かった。何せ例の「天井グルグル」の恐怖があったので頭痛薬を飲むことをためらっていたのもあって、元日そうそう縁起が悪いと思わないように、割り切るようにと自分に言い聞かせてとにかく耐えるしかなかった訳で、せっかくの元日を棒に振ったのは正直言って残念だったことには変わりはない。それでも夜中に目が覚めたらテレビに「ひらやすみ」が流れていて、心穏やかになったというか、頭痛が治まらない中にあってついつい観てしまって、少しは痛みが和らいだような気分に浸りつつ、そのまままた寝落ちするという、ある意味小さな「幸せ」を抱きつつ、1月2日を迎えた。頭痛はほぼ治まったのでおせちの残りをいただいて、身体を清めるではないけれどじっくりとお風呂に浸かって、ようやく晴れて正月を迎えたという感じ。ただ、年末に注文したオードブルが大量に残っていて...ていうか何でこんなの頼んじゃったんだろう...それを食べ切るという大きな課題が今の私に乗っかかっている。奇しくも暴飲暴食がセーブされた元日だった訳だけど、その分今日はその暴飲暴食が強制されるという皮肉...ま、独り寂しく過ごす地味な正月だからね、この程度の「波乱」はあってもいいでしょう。という訳で今年こそは、何とか底辺の生活から脱却できればなと、今年こそは...まあもうウン十年も同じような感じでダラダラ時が過ぎている訳だけど、今年こそは...ま、肩ひじ張らずに自分なりに、かつそれなりに真面目に、懸命に、今のダメな自分から脱却したいと思います。そんな情けない55歳ですが、どうぞよろしくお願いします。