こんにちは。
作文教室講師の田中えりです。
いられなかった小2のラーメン君。
私の教室では、その子の好きな食べ物を
ブログネームにしています。
うんこ漢字ドリルをきっかけに、書くことに
少しずつ慣れ、「うんこ」というワードを使った
文章なら書けるように。
やがて、うんこ作文を卒業し、好きなテーマ
でなら書けるほどに成長しました。
小3になり、学校からは週に一度必ず
作文の宿題が出ます。こうなると
テーマ選びもネタが尽きてきます。
ラーメン君は「やらされる感があるもの」に
対して強い抵抗を示します。こちらが提案した
ネタも、はっきり「そういうのは書かない」と
お断りしてくるのです![]()
何かしら彼の心にヒットするものを掴むまで
たくさんお話しして、それをどんどんメモして
いきます。結局、テーマが決まるまでに
30分くらいかかることも。
ある日のこと、イチゴが大好きなラーメン君の
ために、イチゴを買って持って行きました。
珍しい白イチゴもあります。
これに気を良くしたのか、イチゴを
語り始めました。イチゴ狩りに行った時のこと
イチゴ農家になりたいことなどなど。
持参したイチゴの味も、しっかりレポート
してもらいました。スタートが遅かったので
最後まで書ききれず、仕上げは後で自分で
書いてもらうことに。
そうして出来上がったのがこちら。
「白いいちご」
作文の先生が白いいちごをもってきてくれた。
見たことはあるけど、食べたことはない。
「しんじゅひめ」というしゅるいのいちごだ。
すこしみかんみたいなあじがする。でも、あまい。
赤いいちごも食べた。「こいみのり」という。
すっぱかった。
白いいちごは生クリームみたいで
ことばをうしなってしまいました。
また食べたくてたまりません。
いちごのうかになりたいです。
どうしてかと言うと、毎日いちごが食べられる
からです。作文の先生にお礼をしたいです。
途中から敬体(です、ます調)に変わってしまって
いますが、それはさておき、ここまで書ける
ようになったことに感無量でした。
自分で書き足した文章も、お母さんのサポート
なしで書いたそうです。
作文が嫌いながらも、「言葉を失った」
なんて表現が引き出しから出てくるのですから
どう転ぶかわからないものです。
おそらく、彼の頭の引き出しには
しまいこまれたままのお宝が
たくさん眠っているのでしょう。
それを見つけた時の
なにものにも代え難い喜び。
私がこの仕事を続ける原動力になっています。



