赤ひげ(1965)(☆☆☆☆☆/5)
今受けている講座の課題、2つめ。
監督 黒澤明
脚本 井出雅人、小国英雄、菊島隆三、黒澤明
出演者 三船敏郎、加山雄三、山崎努 ほか
撮影 中井朝一、斎藤孝雄
・あらすじ
主人公の青年、保本登(加山雄三)が小石川療養所へ続く坂を上り角寸の巨大な門をくぐっていく場面から映画が始まる。養生所の責任者である新出去定(にいできょじょう:三船敏郎)に会うように言われてきた保本だが、知らない間に養生所の医師として働くように段取りがつけられていた。
納得できない保本だが、幕府からの辞令であるため勝手に出て行けない。ストライキを起こし、新出が自分を追い出すまで勤務にもつかず不貞寝を決め込む。
新出が不在の夜、養生所の敷地に建てられた寮の座敷牢に閉じ込められた若い狂女(香川京子)が、保本の部屋に忍び込んでくる。何人もの男を殺した娘と知りながら、喩えようもない美しさに惑わされ、隙を見せた保本が殺されかけるが、間一髪で新出に救われる。怪我を負った保本を新出は叱らず「恥じることはないが、懲りるだけは懲りろ」と治療をする。
勤務に復帰した保本は、新出の往診に同行する。松平壱岐(千葉信男)や和泉屋徳兵衛(志村喬)といった実力者の上前をハネて、裏長屋にすむ最下層の人間たちの治療費にあてる新出は、同時に社会が貧困や無知といった矛盾を生み、人間の命や幸福を奪っていく現実から目を逸らしていなかった。
保本は成長を遂げ、ちぐさの妹であるまさえ(内藤洋子)との結納の席で、天野の推薦で決まった幕府への出仕はせず、小石川養生所で勤務を続けたいが同意してくれるかと、まさえに問い、彼女の気持ちを確かめる。
ラスト、保本は新出と小石川養生所へ続く坂を上りながら、己の決意を伝えている。自分が決して尊敬されるべき人物でなく、無力な医師でしかないと新出は語り、保本の情熱を無軌道なものと拒絶するが、保本はあきらめず、最後に新出は保本へ忠告する。
- 「お前は必ず後悔する」
- 「試してみましょう」
保本へ背を向け、小石川養生所の門をくぐっていく「赤ひげ」。その背後の巨大な門は丁度、二人の人間がしっかりと手をつないでいるかのようにも見え、二人の未来を暗示している。
(wikipediaより引用)
・感想
黒澤明監督の作品を見るのは初めてだったんですが、冒頭らへんから画面のよさに引き込まれました。
技術的な知識は皆無に等しいので、これがこうだからいい! とかはそういう面では解説できないんですが、やっぱり望遠レンズというやつだろうか。
ハリウッドが影響をうけた、というのも頷けるし、なにやら前回の課題「晩春」とはまた全然映像の雰囲気が違う。
おなかが月(太陽?w)をバックにしてるシーンがむっちゃくちゃにカッコよかった。後ろに流れる煙とかもさらにかっこよさを引き立たせる。あとは佐八、おなかの離別の柵のシーン。望遠を描くときっていうのは、何かしら望遠であることの情報、説明を画面内にいれることで奥行きを感じ取らせることができるらしい。そういう点では柵のカットはかなり強度のある画面になっている、といえるのだろう
とにかく月バックにおなかが立ってるカットがいい!!! しつこいようだがもうむちゃくちゃにかっこいい。これのためだけにも一見の価値があると思う!
ストーリーに関しては、あらすじにあるとおり、保本の成長の過程を描いているもの
赤ひげのキャラクターがよかった。頑固でなお、権力的にも腕力的にもその頑固を貫き通せるだけのものを持っているのだ。自分をしっかりもった男というのは、その対極的な存在な僕からしてみればなんとも魅力的に映る。
保本の成長の過程も、狂女の襲撃、佐八の死、おとよの看病などしっかりしたステップで分かりやすく、なおかつ狂女、おとよなどの精神状態がこれでもかってくらい濃く、引き込まれるように描いてあって、映画初心者な僕にはすごく楽しんで見れた。王道は好きです
黒澤監督の作品は自発的に借りて全て見ていきたいと思います。