おはようございます。本日もお読み頂きありがとうございます。
『名ばかりDX』、良い呼び名だと思います。最近は、少ないお金でデジタルツールを気軽に利用できるクラウドが主流なので、利用される企業が増えてきています。確かに、Zoomなどを利用すれば、会議に参加する為の移動時間を短縮できたり、出張などで会議に参加できない人も、Zoomであれば参加できるなどの効用があるのは確かです。
しかし、今行っている会議自体に意義がない場合、デジタル化しても、意義が生まれる訳ではありません。逆に、本来出席できない人まで、その会議に参加されられるのですから、逆に生産性を下げていると言っても過言ではありません。会議に参加するくらいなら、出張先の得意先へ1社でも多く訪問する方が価値があると思うのです。
このように、本来無価値であったり、効率性の悪い仕組みや会議などをデジタル化しても、現状より改善するどころか悪化させてしまうのです。
私達、ITC(ITコーディネータ)は、この資格が生まれた時から、その点を強調してきました。つまり、事業の目的を明確化して、目標を立て、目標を達成する為の戦略を練り、実行する。このサイクルの中で、必要があればデジタル化を進めるという考え方です。
このような考え方は、あまり世間では浸透していないと感じています。なぜなら、今存続している多くの企業は、過去の戦略の選択で成功した経験を持った企業ばかりだからです。過去の戦略で成功した体験が、日々の活動のボトルネックになっている事に気付かないまま、今の沈滞状況から脱する手段としてデジタル化に期待してしまっているのです。
昔、私がサラリーマンだった頃、その当時企画部門から、会議は最長50分。会議の前に資料を配布。質疑応答に前に資料を黙読し、不明な点や意見だけを述べる。と言ったように、会議の進め方の統一から始まりました。いや、その配布資料自体も、章立てのパターンや、用紙サイズはA4横で1枚まで、但し添付資料は付けて良し。などと細かに決められていました。先日読んだ『amazonのすごい会議』と同じ様な方針を、もう25年前から採用していたのです。この制度を社内に定着させた人は凄い人です。
会議の目的や、作業の目的に的を絞り、ぜい肉をそぎ落とす作業は、とても難しい作業です。人は変化を好みません。自我流が好きなのです。昨日と同じ事を行なう事が好きなのです。この好きな事を変化させるには、強力なパワーと長い時間が必要です。そこには、デジタル化の影すらありません。
このように、デジタル化が万能薬のように信じさせている真犯人、やはりITベンダーです。薬の過剰広告に似ています。出来る事と、しなくてはならない事は違うことに、ユーザーは目覚めるべきです。
終

