おはようございます。本日もお読み頂きありがとうございます。
様々な企業を支援させて頂いて感じる事は、プロとして支援する難しさです。ITの世界では当然の事でも、一般的な知識や慣習では理解できない事が沢山あり、その知識の谷を渡り切る決意をして頂く事が本当に難しく、時間を要する仕事だと感じています。
PFドラッカーによれば、自分が認知している世界を『現実』であると説いています。このことは、真実でありながら、多くの人は認識していません。自分で認知している世界が、万民共通の現実と考えているのです。つまり、自分の見えている現実とは違う他者の現実が存在すると考えられないのです。その事象を、苫米地博士は、ストコーマ(心理的盲点)と呼んでいます。
この事象が、業務改革や働き方改の実行を困難にしています。人は都合の良い現実は受け入れますが、自分にとって不都合な現象を心理的に受け付けないため、大局的な判断を間違えて、対応が手遅れになるケースが沢山あります。
今が、絶好のチャンスであり、今、決断しないと大きな資金的な損失、機会喪失が発生すると、私の目から見れば明らかなのに伝わらないのです。
長年、IT業界で仕事をしていると、まさに、そのようなケースに遭遇してきました。目先の合理性だけに目が行き、全体の不合理性に気付かないのです。本来であれば、その全体の不合理は、その組織のトップ(経営者)が気づくべきなのですが、不幸な事に、経営者も勉強不足で視野が狭く、自分の成功体験に頼っており、発見する事ができません。
そこで、私のように、外部の人間が出番となるのですが、ストコーマを外すには、自分の目を、感覚を捨てて、一段高い目線で世界を見直す勇気が必要なのですが、なかなか自分の殻から抜け出せないのです。
そんな時、本当に無力感に苛まれてしまいます。
せっかく舗装されて走りやすく、最短で目的に続く道がありながら、未舗装で走りずらく、曲がりくねっていて、しかも、目的地とは正反対へ続く道を歩もうとしている人を助ける事ができないのです。
伝える事の難しさ、思い込みを正す難しさ、今とは違う道を選択する勇気をもってもらう難しさ、ほんとうに、業務改革のプロとして企業を支援することは難しい仕事だと思います。
終
