おはようございます。本日もお読み頂きありがとうございます。

 

 

皆さんは、システム構築と聞いて何を思い浮かべますか?

 

システムなんて構築したことがないから分からないとおっしゃる方がほとんどだと思いますが、そんなに難しく考えないでください。

 

システムとは、『明確な目的を達成するための仕組みを作ること』と私は定義しています。ここで重要なのは「明確な目的」です。マスコミや書籍で「システム構築」といえば、デジタル化を指すようですが、本当はもっと広い概念だと考えます。

 

例えば、住宅を新築する際に、お台所に設置する「システムキッチン」は、快適に家事を行うために必要な機能を、最新の技術を使って実現するための仕組み(装置)です。デザインや機能性、安全性や省エネなど、一つ一つが快適な台所にするという目的をもって設計されているのです。だから「システムキッチン」と呼ばれているのだと思います。

 

しかし、仕事をシステム化すると聞くと、すぐにコンピュータシステムを思い浮かべてしまいます。では、その目的は何かと問うと、「売り上げを伸ばしたいから」とか「業務を合理化したいから」などと答えが返ってきますが、具体的な方法を思い浮かべているようには見受けられません。なんとなく、システム化する(コンピュータを導入する)ことで、合理化出来そうな気になっているだけの場合が多いのです。

 

そのような状況を作ってきたのは、実はITベンダーだと思います。大企業は、デジタル化の目的が明確で、それを実現するためにデジタル化を進めてきました。例えば、増え続ける事務を人手から機械化に移行して、合理化により何人の人を減らす事ができたかが導入効果の評価指数でした。つまり、ITベンダーは、能動的に課題解決を行ってきたわけでなく、クライアントが考える合理化を実現させるための道具を提供していただけだったのです。

 

だから、ITベンダーには、問題解決能力に欠けています。ユーザーからの問いかけに対しては、対応方法(ソリューション)を提案できますが、依頼者と一緒になって考えて、本当のあるべき姿(目標)を達成させる方法やあり方を提言する事ができないのです。だから多くの場合、パッケージ導入しか勧められず、導入して稼働した後は、その導入効果を確認もせず、放置状態となってしまうのです。

 

これからの、デジタル化は、そのようなアプローチでは成果はでません。最近「伴走型コンサルタント」の必要性が語られています。つまり、経営的な目的を達成したいマラソンランナー(経営者)に寄り添って、トータルに業務改革を支援する人材が求められているのです。

 

システム構築とは、会社の目標やビジョンを達成するために、今の社内環境に不足する点や、改革しなければならない点を改革目標と位置付けて、それを達成させるために何が必要かを考え、行動することだと考えます。その選択肢の一つにデジタル化があるのです。

 

そういった意味で、ITC(ITコーディネーター)がシステム構築プロジェクトに参加させることに重要な意味があります。ITCが参加するシステム構築プロジェクトでは、ITベンダーのように、あたかも正答であるが如きシステムを持っている訳ではなく、あくまで、企業の目標を達成するための方策を、経営者と共に考え、計画し、実行して頂く事が仕事です。

 

経営環境が厳しくなってきている現代こそ、基本に立ち戻ってシステム的な考えを活用して業務改革を行う事を強くお勧めします。