おはようございます。本日もお読み頂きありがとうございます。
人口減少が国力を下げるという議論があります。しかし、戦前の人口は7千万人弱でした。現在は1億2千5百万人で、世界第11位の人口を誇っています。確かに、人口増加は、経済規模の拡張に寄与しますが、数の増加だけに頼るには限界があります。これからは『質』が問われると思います。
少子化は、時代の流れです。女性一人り当りの出生人口も1.5人です。2人以上生んでもらわないと人口が減少します。先進国で日本と同じ様な傾向があるのが、ドイツとイタリアだけです。
だからと言って、外国から移民を受け入れろ!というのは極論ではないでしょうか。現在の日本人の多くの労働者の生産性の低さを放置しておいて、頭数を増やせというのは、最近のニュースにあった、某都銀のシステム部員を2割増強と同じ発想です。
私が心配しているのは、『日本人の働く目的の喪失』です。多くの社会人は、組織に入る(就職する)ことが目的になり、組織を通して、何をやりたいのかという『目的』を持っていない気がします。
かつての高度成長期の日本のサラリーマンは、戦争に負けた悔しさをバネに、一刻も早く経済的に自立、発展して、世界一になる事が目的でした。しかし、1980年代に目標を達成してしまった後、次なる目標を持つことなく、惰性で暮らすようになったのです。
その結果、古い成功体験の中で、内向きな改革ばかり行い、コスト至上主義がはびこり、どんどん縮小方向に走り出しました。その結果、一時期は世界一の経済大国と呼ばれていた日本が、生産性ランキングで、OECD加盟38カ国中28位に甘んじているのです。
この現実を放置して、人口維持を目的として移民を受け入れるなどと言っている人たちは、何を考えているのか理解できません。
国民1人あたりの生産性を2倍にすれば、人口が2倍になったのと同じ事です。頭数を増やさなくても国力を飛躍的に伸ばすことができます。
必要は発明の母。人口が減少して高齢化が進む日本は、まさに様々な必要が生まれています。実際、必要にならなければ、どんなに素晴らしい技術が開発されても普及しません。いまこそ、様々な技術革新を起こしてきた日本の技術を、社会の人口減少に伴うニーズに合った形で再定義し、活用すれば、生産性が上がるだけでなく、新しい産業の創出につながるものと思うのです。
万事、塞翁が馬
人口減少という危機を利用しいて、また日本が世界一に返り咲いて欲しいと願っています。
終
