おはようございます。

本日も私のブログをお読み頂きありがとうございます。

 

 

世界的に有名なコンサルタントファームを思い浮かべるとマッキンゼーとボストンコンサルティングの2社が浮かんできます。ある本によれば、2社のコンサルスタイルは大きな違いがあるそうです。マッキンゼーは、あるべき姿を最初に示し納得させるタイプです。ボストンコンサルタント(以降、ボスコンと呼びます)は、その真逆で、あるべき姿に気付かせる方法をとるそうです。

 

私の経験から言えば、マッキンゼー型のコンサルを受入れられるのは稀だと思います。

マッキンゼー流のコンサルの場合、現状否定を強力に前面に出しショックを与えます。このショック療法に耐えることが出来る組織は、ある意味強い組織だと言えますが、そのような組織は稀だと思うのです。多くの場合、「絵にかいた餅」と考えられてしまい、せっかくの助言が無駄になると思います。

 

実際、多くの場合、現場から見るとコンサルタントは外部からやって来た異星人であり、何やら組織をかき回して、現状変更を試みる輩として見えます。だから、強い拒絶反応を生みます。これは、私の経験でもあり、実感でもあります。

 

一方、ボスコンの場合は、「それぞれ自分の頭で考えて、みんなで目標を達成するように知恵を出し合う環境を作る」という考え方で支援します。同業他社や異業種の取り組みを下敷きにして、今の自社(現場)の状況を認識し、課題点を自分で見つけるように仕向けます。つまり、今の現状を否定するのではなく、現状を尊重しながら改革を進めるという考え方です。

 

いくら現状が良くないとしても、心から「この会社(組織)を悪くしてやる~」と考えて仕事をしている人はいません。ただ、正しい方向性を知らないのか、知っていても実行できないだけなのです。逆に、現場には会社(組織)の成長の種が沢山眠っている場合があります。そしてその種は、発芽するための条件が整っていないだけなのです。

 

イソップ物語に「北風と太陽」のお話しがあります。北風は冷たい風でマントを吹き飛ばそうとしますが、うまく行きません。太陽は、強い日差しで旅人に「暑い」と感じさせて、自分からマントを脱がせることに成功しました。

 

同様に、リーダーが目の前の険しい山を指さして「さあ、今から登るぞ!」と単に命令しても士気は上がりません。下手をすると、「また言ってるョ」と軽く流される可能性もあります。

 

だから、太陽のように、自分から山を登りたいと思わせる事が大切です。その為には、今までの努力を認め、良い点をほめる事から始めなければいけません。

 

とりあえず、『今』は、素晴らしい。でも、その向こうには、もっと素晴らしい世界がある。そこに行くにはどうすれば良いと思いますか?と問いかけるのです。

 

そして、より良い世界に向かって歩むための方法論や基本的な思考方法を伝え、学んでもらいます。先に言ったように、社員は皆真面目で、向上心があります。ただ、方向性や実行方法を知らないだけなのです。

 

そして、一番の問題は、現場の課題を経営者が知らないという事です。

 

現場の課題は、経営課題と相反する場合もあれば、同じ方向性の場合もあります。方向性が同じであれば、協力して解決すれば良いのですが、現実は、現場と経営者とのコミュニケーションが不足しているため相互理解が進まず、改革が出来ません。

 

そして、相互理解が進んでいない状況で変革を断行すれば、良い結果を生まない事は火を見るよりも明らかです。だからコンサルタントが間に入ってコミュニケーションを活発化させ、暗黙知を形式知化して行くのです。

 

実は、マッキンゼーもボスコンも、手法が真逆に見えますが、結果的には、現場と経営のコミュニケーションを活発化させ、理解を深め、改革を成功させる点では一致しています。その手法が、トップダウンかボトルアップかだけの違いです。

 

しかし、改革を進める方法の難易度は、ボスコン方式の方が低いと思います。これは、日本人の文化に親和性があるからでしょう。

 

DX(IT化)は、仕事の流れの改革であり、組織の在り方の改革でもあります。社員一人一人が改革の意義を理解して、知恵を出し合って改革を進めていかなければ成功できません。

 

その為にも、まずは、現状を尊重し、良い点を見つけ、その良い点を伸ばす方向で改革を進めることが大切です。