おはようございます。

本日も私のブログをお読み頂きありがとうございます。

 

 

先日から、ITコーディネータの仕事についてお話してきましたが、本日は「ITコーディネータは、職業として成立するか?」の課題について自論を述べたいと思います。

 

結論から申し上げますと、なかなか厳しいと言わざるを得ません。私は幸運にも、契約社員的な立ち位置で契約を頂いており、経営は安定しています。しかしながら、中小企業の収益を考えると、時間単価の高い外部の人材を招き入れるには、相当の覚悟と目的がないと成立しないと思います。

 

つまり、ITコーディネータの価値を知って、理解して頂く必要があるのです。

 

現在の会社の状態に満足している経営者は少ないと思います。不満が無い所に成長が無い訳ですから当然です。しかし、不満があっても、どうすれば解決できるか分からないのも現実です。漠然とした不満や不安が常に頭の中に浮かんでいる。そんな状態ではないかと思います。

 

特に、IT分野について明るい経営者は少ないので、その部分に特化した助言や支援を求める声は多く聞かれます。そんな経営者が抱くIT分野のイメージは、FAXやコピー機を導入するように、一過性の課題と捉えています。つまり、即物的な課題であり、短期間に解決する課題と勘違いしているのです。

 

人は、一度持ってしまったイメージを変える事は難しいものです。今までのITベンダーのセールスは、「○○の課題を解決するには、□□システムを導入すれば解決しますョ!」と言い続けてきました。ITとは洗濯機やテレビと同じものであると洗脳され続けられてきたのです。

 

しかし、経営者が抱える本当の課題解決方法は、IT(システム)導入ではなく、無理無駄の多い業務を改革する事なのです。生産性の低い状態を放置してITを導入すると、その無駄が固定化されるため、増々生産性向上が遠のいて行きます。そのメカニズムを如何に経営者に理解して頂けるかが、ITコーディネータとして契約を頂けるか否かの分水嶺です。

 

昨今、DX(デジタルトランスフォーメーション)とかいう、しゃれたバズワードが流行っていますが、DXは、従来型のIT導入方法なので、成功する企業は稀でしょう。そして、そんな言葉に踊らされた企業は「ITは、成果が出ないのに、コストばかり掛かる!このままではいけない!」と気づきます。そして、ITコーディネータの存在を知り、相談するのですが、時すでに遅しです。間違った方向に走り出したプロジェクトを、正しい方向に戻す事は、とても困難な道であり、苦痛を伴う道です。結局は、現実を受容してしまいます。

 

そんな経験をした経営者には、2パターンあります。一つ目は、極度にIT化を嫌うタイプ。二つ目は、同じ轍を踏まず、うまく生産性を上げる道を探るタイプです。

 

私達、ITコーディネータは、後者の経営者に巡り合えるか否かが職業として成立できるか否かかが決まります。最近は、ベンダーに言われるがままにIT化して失敗したと考える経営者も増えてきていますので、私達のチャンスは広がっていると思います。

 

どんな職業でも、立ち上がりには苦労が伴います。しかし、ITコーディネータの仕事は、支援させて頂いた企業の成長を共に喜ぶというご褒美があり、やりがいもあります。

 

ITコーディネータの仕事に興味を持たれた方は、「私のHP」を見て頂ければ、どんな仕事なのかもっと具体的にイメージして頂けると思います。是非、遊びに来てください。