※人工死産(中期中絶)に関する記録です。

不快に思われる方、つらいお気持ちになる可能性がある方は

閲覧をお控えください。

 

 

 

【5ヶ月】

安定期と言われる、5ヶ月。つわりは落ち着いたものの、精神的には何も安定していなかった。

先月、結婚記念日だったがお互い忙しく何もできていなかったので、

仕事がひと段落したということもあり、ちょっと良いご飯を食べに行った。

友人の子(生後10ヶ月)に会う機会があった。すごく可愛かった。

家族ぐるみで仲良くしている友人夫婦を家に招いて、オリンピックを見た。

性別が判明したので、名付け本を買った。

これらの思い出も全部我が子との共通の思い出だ。大切にしたい。

 

16週:16週4日目に羊水検査。以前確認された腹水はなくなり、胸水は増えたらしい。

針は太く長く(お腹を貫通するくらい長いけどもちろん貫通はせず)、

穿刺は声が漏れるくらい、エコーが見られないくらい、痛かった。

赤ちゃんに針が届かないよう、見守るとき決めていたのに画面を見ることができなかった。

そんな心配も杞憂に終わり、シリンジのピストンをいくら引いても羊水が吸えていない

プチ事件も含めて、羊水20mLを抜き取る作業は30分ほどで終わった。

検査後は破水や流産のおそれもあるため、2時間ほど病院で安静後帰宅。

羊水検査の瞬間も2時間の安静時も、夫は側にいてくれた。

3日間ほど自宅安静指示が出た。

1週間後に一部の検査結果が出るとのことなのでそれを待つ。

 

18週:Rapid FISH法(17万くらい)だったので、一部の結果のみ速報で教えてもらえた。13・18・21トリソミーでないことと男の子だということはわかった。

もし何かあれば、中絶の選択肢を夫婦で話し合う予定だった(そういう約束をしていた)ので、

何もなくてすごく安心した。気負わず、楽しみにしていいのだと嬉しくなった。

この日、夫と一緒に検査結果を聞いたため、ジェンダーリビールなんちゃらを

できなくなってしまった。しかし、たまたま夫の実家に行く用事があり、

ケーキを予約していたため、そのケーキを開ける瞬間に、

「男の子だったら黄色いマンゴーのケーキ、女の子だったらピンクの桃のケーキです」

と夫に言ってもらってから箱を開けた。その場にいた4人は、

各自食べたいフルーツ(or希望の性別?)予想してくれて盛り上がった。いい思い出ができた。

 

19週:羊水検査の結果がすべての染色体に異常なし、つまり陰性とわかった。

かかりつけのクリニックに胎児エコーに精通している先生が二人いて、

贅沢にも、時間外に二人がかりでゆっくりエコーを診てもらった。

今のところ、脳と心臓には異常なし、ただ胸水の影響もあってか胃がよく見えないそう。

そして、浮腫や胸水、腹水が進行したままなので、胎児水腫と診断され、

勧められるまま大学病院への紹介状を書いてもらった。

先生に気持ちを聞かれて、私は夫の顔を見ることもせず「産みたい」と言った。

異常なしって言われてしまったら、中絶なんて選択は余計できない、これが私の本心。

まだ異変が分からないだけかもしれないけれど。可能性が高いだけでは思い切れない。

先生は「つらいかもしれないけど、応援している。頑張ろう」と言ってくれた。

 

病院帰りの足で、予約していた安産祈願の神社へ向かった。

プライベートでも仲良くさせてもらっている神主さんに祝詞を唱えてもらい、

もう大丈夫だよ、と我が子に語りかけていたら、泣いてしまった。

 

帰宅後、夫から話をされた。病院で難しいと言われた時点で覚悟していたらしい。

しかし、私が「産みたい」と言ったゆえ、何も言えなかったと。

 

話し合いをするも二人の意見がまとまらず、苦しかった。

夫も苦しかったんだと思う。

体重は妊娠前+5kg。

 

次の投稿は6ヶ月。