おやじ、やっちまった・・・。
海の日は、リーグの予選ということで公式戦だったのですが、ベンチからあふれた(もれた?)子たちは、途中まで応援を行い、その後移動しての練習試合となりました。
今回も3試合連続で師匠が先発。ところが、各ポジションを専門としている子たちは公式戦ベンチとなっていたため、急造のポジション。お?打ちとった?というのがことごとく出塁を許すことになり、初回4点、2回に3点と7失点を喫し、3回にはようやく0点に抑えたもののそこで降板。
敗色濃厚な状態となってしまいました。マウンド上では平静を保っているように見せかけてはいたものの、ロージンを叩きつけてみたり、テンポが早くなったり、3塁側バント処理でノーステップで投げて暴騰したり・・・。かなりストレスを感じていたことが見てとれました。
攻撃の方は、長打がぽつぽつと出るものの、走塁が甘かったり、センター前に打ち返したものの、師匠の鈍足がでたり・・・。なかなか得点をあげることができず、盛り上がりにかける試合となってしまいました。
2点を返し、5点差をつけられた5回・・・。ついにおやじの堪忍袋の緒がぶちっ!!と音をたてました。
それまで、中学では自分で考えて行動を・・・、なんて思っていたのが大間違い。
すでに試合を退いた師匠、仲間とキャッチボールを始めていました。
「ん?これは?」いつも、試合の結果を聞くと、「ブルペンで練習していたから、よくわからない・・・。」そんな答えが多かったのですが、練習をしていたのではなく、単に試合から逃げていただけじゃないか!
あのミスプレー、あのコーチャーの指示ミス、みんな学童の時に練習して、どうすればいいか頭に叩き込んでいるはず。それを見て見ぬふり?
そう思った瞬間には、すでにブルペン横のネットにへばりついてました・・・、おやじが・・・。
「おめぇ~がキャッチボールすれば、試合勝てんのかよ!」
「あそこで、あの指示間違ってんの解ってて、なんも言わねぇ~のかよ!」
「おめぇが取られた点、みんなで返してくれようとしてんだべ!ほいづを無視かよ!(ん?次第に訛ってきた・・・)」
「学童ん時できてたことが、何でいまできねぇんだ!ほいなんでは、小学校1年にも負けっとわ!」
そこまで、一気にわめきたてて、ふと気がつくと・・・。
チームメイトの視線が・・・。あ、監督さんにも聞こえたかな・・・。おしょし~!
ということで、ようやく師匠、昔取った杵柄。ランコーに出ていきました。
ベンチに向かって「もっと盛り上げろ!」(俺が言いたかったわ・・・)
ピッチャーに向かって暴言(まあ、今回は見逃すけど・・・)
走ってきたランナーに、ストップ・ゴーを大きなジェスチャーで指示。牽制のトリックプレーでもきっちり声と手でアピール。
まあ、キャプテン君がしっかり声を出して、普段おとなし目だった師匠が騒げば、当然チームメイトも盛り上がってくるわけです。ましてや、変なおやじがベンチ裏で怒鳴りつけに来るんだし(^_^;)。
7回。ようやくチームらしい、一丸となった攻撃が見られました。4点を返し、あと1点で同点。しかし、ホームでタッグアウト。残念ながらあと一歩及ばず・・・、と思ったら、時間とメンバーの人数の関係で9回まで延長することに。
8回、9回はやんやのお祭り騒ぎでした。4回までのチームとは全く違う、まさしく仲間全員で試合をしている、そんな雰囲気を醸し出してくれました。9回に2点を入れサヨナラ勝ち・・・。
まあ、たかが練習試合、されど、手に入れたものはきっと大きなものだったに違いありません。
でも・・・。おやじ、この日はHPの広報用カメラマンだったはずなのに・・・。結局、5回以降の試合の写真がとれませんでした(^_^;)。
一応、試合後、顔が泥だらけになった子供たちの様子をカメラに収めて、まあ満足。こんなチームだったら、勝敗にかかわらず、応援に行きたくなるような片鱗を見せてくれました。
野球の技術的なことは、色々ありますが、ベンチあふれ組、いい味しています!