これまでのブログ記事でも紹介してきましたが、記事数が増えてきたので、これまでの内容と重複するかもしれないのですが、少しずつまとめていければと思っています。
健康寿命を延ばす為の取り組みも最近は多く、アーユルヴェーダなど病気にならない生活習慣については最近注目を集めています。
アーユルヴェーダは、インドの伝統的な医療体系であり、5000年以上の歴史を持つホリスティックな健康法です。
その中でも今回は、食事法についてまとめています。
アーユルヴェーダでは、食事が心身の健康を保つための最も重要な要素のひとつとされ、各個人の体質(プラクリティ)に合わせた食事を摂ることが推奨されています。
何度かリトリートで行かせて貰っている施設でも、最初に体質診断を行い、体質毎に食事のメニューが違っていたり、かなり細かくチェックされます。
アーユルヴェーダの食事法とは?
ご存知の方は多いかと思いますが、
アーユルヴェーダの食事法は、食べる人の体質(ドーシャ)や季節、そして個々の消化能力に基づいて調整されます。
食事は、体内のエネルギーを調整し、健康的なバランスを保つために設計されており、予防医学としても非常に有効です。
アーユルヴェーダでは、体質をヴァータ(風のエネルギー)、ピッタ(火のエネルギー)、カパ(地と水のエネルギー)の3つのドーシャに分類します。これに基づき、次のように個々の体質に合わせた食事が推奨されます。
ヴァータ体質
ヴァータ体質の人は、冷たさや乾燥を感じやすく、消化が弱いことが多いです。そのため、温かく油分の多い食事が推奨されます。スープやシチュー、温かいお茶などを取り入れると良いでしょう。スパイスとしては、クミンやフェンネル、ジンジャーなどの温める作用のあるものが最適です。
ピッタ体質
ピッタ体質の人は、熱がこもりやすく、消化力が強いですが、ストレスや怒りを感じやすい傾向があります。冷たく、軽めの食事が適しており、特に夏野菜やサラダ、ミントやコリアンダーなどの涼しいスパイスが好まれます。また、辛い食べ物や酸味の強いものは避けた方が良いです。
カパ体質
カパ体質の人は、安定しているものの、代謝が遅く、体に重さを感じることが多いです。彼らには軽く、温かい食事が適しており、脂肪分の少ない料理やスパイスの効いた食事が推奨されます。シナモンやブラックペッパーなどのスパイスが消化を促進します。
アーユルヴェーダの食事法の特徴
アーユルヴェーダの食事法は、体質に応じて調整するだけでなく、食材の調理法や食事の摂り方にも注意を払います。以下の点が重要です。
自然な食材を使用:加工食品や冷凍食品ではなく、できるだけ新鮮で自然な食材を使います。
消化力に合わせた食事:アーユルヴェーダでは、消化力(アグニ)が健康の鍵とされ、消化しやすい食材が選ばれます。
食べるタイミング:1日のうちに最も消化力が高まるのは昼食時です。このため、昼食は1日のメインの食事とし、朝食や夕食は軽めにすることが推奨されています。
最近のアーユルヴェーダ食事法のトレンド
2024年9月に開催されたWorld Food India 2024では、アーユルヴェーダの食事法「Ayurveda Aahar」が注目を集めたそうです。
参考サイト
https://worldfoodindia.gov.in/
https://pib.gov.in/PressReleasePage.aspx?PRID=2056754
この新しいコンセプトは、アーユルヴェーダの伝統的な知識を現代の栄養学と融合させ、糖尿病や高血圧などの生活習慣病に対処するための革新的な食事法として紹介されたそうです。
特に、アーユルヴェーダの食材を日常の食事に取り入れることで、健康的な生活をサポートする取り組みが話題となっています。
まとめ
アーユルヴェーダの食事法は、個々の体質に応じて調整され、心身のバランスを整えるための強力なツールです。ヴァータ、ピッタ、カパのドーシャに基づいて、自分に合った食事を選ぶことで、健康的な生活に近づけていくことも一つの目安となります。