おじいさんもスマイル0円(ええ話) | S.B.

おじいさんもスマイル0円(ええ話)

最近2駅先の夜中のマ○ドナルドで勉強している。


ガラガラだし、コーヒーはおかわり自由だし、テレビの誘惑もないので勉強の環境としては最高なわけです。


なので、確信犯的な長居をしてしまう。歩くと40分くらいかかるので、始発までいることもしばしば。




そんななか、店員のおじいさんがいつもと違うオーラで机をふきながらどんどん僕との間合いをつめてくる。


ぼくは気まずくなり、それを拒否するかのごとく参考書をわざとらしくペラペラめくる。



それでもとうとう、おじいさんが僕の前に立ちふさがった。


ああ、折角いい環境だったのにもう駄目か・・・とぼくは諦めの笑顔でおじいさんを一瞥すると、おじいさんは


「勉強大変ですね。頑張ってください。」と優しく微笑んでくれた。


てっきり毎日の長居を咎められると思っていたので、おじいさんの意外な出方に戸惑いながらも、「いつも長居してすいません。」と言葉を返した。


するとおじいさんは、「いえいえ、頑張ってください。」と再び微笑んでくれた。



なんだか嬉しくなった。