盛り土or土地変更

台風の後、今後について夫と相談しました。

夫は盛り土して今の土地に建てればいいのでは?と主張。

 

  • 今回ほどの台風はそうそう来ないのでは?
  • 来ても盛り土してれば家はセーフ
  • 市内に夫の両親が住んでいるのでそこに逃げられる

 

というのが主な理由です。

 

確かに私も、今回ほどの台風がまた来て

実際に家が浸水する確率はそう高くないのでは?

と正直思っています。

 

ですが、避難勧告くらいは何度か出ると思います。

温暖化のせいか豪雨も増えてますし。。

駐車場まで高くできない以上、車を守るためには

避難が必要になります。

住宅地から外界につながる大通りが低くなっていて

先に浸水するので、避難は「念のため、早め」が必須。

そうなると一生の内何度かは避難する機会があり、

しかもその準備をするのは主に私なのでは?

そして当然のことですが、水害の時はきれいな水が

流れてくるのではありません。

ごみ交じりの泥水です。

実際に経験してわかりましたが、自宅は無事でも

周囲が泥まみれなだけでかなり辛いです。

臭いもあるし、近所に水害ゴミが長期間ありますし、

気管に悪そうな埃っぽさが長く続きました。

 

それに、今回は家族が揃ってる土曜日の夜に

台風が来ましたが、今後は子供や夫が学校や仕事に

行っている間に雨がひどくなってくることもあるでしょう。

その度、大通りが浸水していないかヒヤヒヤしたり、

逆に自立して家を出た子供たちに心配をかけたり

しながら生きていくのはやっぱり嫌だ!

と、夫を説得し、再度の土地探しをすることになったのです。

 

市内での土地探し

最初に探したのは、同じ市内の土地です。

が、そもそも私が住んでいた市はハザードマップ的にOKな

土地自体が少ない!

市役所や消防署など中心部の重要施設でさえも

浸水想定区域に建っています。

どういう都市設計なんだ。

 

購入していた土地は浸水想定区域ではなかったのに

今回水が来てしまったわけですから、指定区域は問題外です。

他にも土砂災害や地盤などを考慮して絞り込むと、

ほとんど無いし、あってもとても手が出ないような

価格の土地ばかりでした。

もともと震災後は市内の土地の価格が高騰して

高止まりしていたのです。

 

 

場所から変更

 

どうしよう…と途方にくれながら思いついたのが、

市内から車で小一時間のところにある、夫のふるさとです。

震災前は夫両親もそこに住んでいて、今も家が残っています。

 

私を焦らせていたのは、翌年(2020年)

 4月に娘の小学校入学が迫っていることでした。

元々は、4月までに建築を間に合わせるか、

無理なら最初の1,2ヶ月は私が送迎する予定でいました。

(市の教育委員会に許可をもらっていました)

けれど土地探しが遅れて送迎期間が長くなると大変だし、

そもそも学区外に住む期間が長いと越境通学の許可が

降りなくて転校することになるかも?と悩んでいたのです。

 

ですが、夫の実家を貸してもらえれば、

娘を町の小学校に通わせながらゆっくり町内で

家づくりができます。

幸い、水害があった土地での建設を心配していた

夫のご両親からは、快く昔の家の使用許可をいただき、

小さな田舎町での土地探しが始まりました。