浸水リスク

 

ちょっと前に、新聞で「日本では人口の

約2割が浸水リスクのある土地に住んでいる」

という記事を読みました。

 

我が家は一度購入した土地が2019年の台風19号で浸水し

建築開始寸前で土地を売却、別の町に土地を買い直す

という経験をしています。

 

1:台風19号が来た

2:買った土地が浸水した

3:土地の変更を決める

4:再購入の資金計画
5:土地の売却は辛いよ

 

↑こんな感じでさすらいました

 

ちなみに、浸水警戒区域外だったのに

水が来てしまいました…。

 

当時のことを思い出して

色々考えてしまいました。

 

台風19号の体験

 

家はよくても車はピンチ

2019年の台風19号の際、マンション2階に住んでいたため

家は無事でした。

が、駐車場に停めていた車はかなりギリギリでした。

 

浸水リスクのある土地での建築について調べると、

1階を駐車場にしたり、2,3階建てにして

垂直避難できるようにする案がよく挙げられています。

が、それだと駐車場に停めた車は水没するということに

実体験して初めて気づきました。

 

ギリギリ車

 

 

災害の臭いと土ぼこり

水が引いた後、一番災害を感じたのが臭いでした。

浸水で流れてくる水は普通の水ではありません。

ゴミ混じりの泥水です。

しばらくの間は町中に泥がこびりついて

ドブのような臭いがして気持ちが沈みました。

 

近所の公園は水害ゴミ置き場になって

子供が遊べなくなりました。

回収が間に合わないので期間も長いです。

乾いた泥から土ぼこりが舞って、喉に悪そうで心配でした。

 

流れてきたもの

冷蔵庫や絨毯まで流れてきていました

 

 

荷造りするだけでも大変

マンションのタンクが壊れて1ヶ月近く

断水になってしまったので、同じ市内の

夫実家に避難させてもらいました。

 

避難所に行くのに比べたら遥かに

恵まれた環境でしたが、それでも

荷造りも家に帰ってからの片付けも

かなり大変でした。

私が荷造り下手なのかもしれませんが…

 

まぁこんな感じで

「家と命が無事で済むレベルでもこんなに厳しい」

という事実に私はすっかりめげてしまい、

浸水した土地を売却して別の土地を探すことを

考え始めました。

 

今荷造りしろと言われても

うまくできる自信がありません

 

土地変更したかった理由

 

最初、夫は土地の変更にあまり乗り気ではなく、

↓こんな感じのことを言って説得しました。

 

結局どうしたって費用はかかる

土地を変更しない場合は盛り土をしないと

心配なので、追加の費用がかかります。

1階を駐車場にして3階建てに変更なんてしたら

もっとかかります。

もし水が来たら、家と人は無事でも車は壊れます。

 

どうせお金がかかるなら、安心できる土地に

変更した方がいいのでは?

 

避難警報は確実に出る

私も、台風19号かそれ以上の台風は

そうそう直撃しないのでは…?と思っています。

 

が、避難警報はそれなりの頻度で出るはずです。

 

浸水があった土地に住んでいる以上、

毎回警戒したり避難したりする必要があり

結構な手間とストレスがかかるし、

その準備をするのは主に私なのでは?!

 

便秘になった息子

19号の避難中、環境の変化のせいか

息子が通院するほどの便秘になって大変でした

 

老後はもっと心配

それでも今はまだ避難する体力がありますが、

老後はもっとキツくなってくるはずです。

 

「避難したけど空振りでよかったね」で

済んだとしても、避難所で一夜を過ごすのは

辛いはず…

冷房無いかもしれませんし…。

 

一応元気でも避難に不安があれば

施設に移らないといけないかもしれませんし、

自立後の子供達に心配をかけるのは避けたい!

 

 

 

田舎町で暮らすことに

 

最終的に、家を建てる場所を大きめの市から

少し田舎の町に移すことで色々な都合がつき、

土地を変更することができました。

 

もちろんそこも、あらゆるリスクがゼロ

というわけではありません。

過疎化しないかな、とか…

 

が、やはり台風の季節が来ても

安心して暮らせることはとてもありがたいです。

幸い、その他の暮らし心地もよいです。

 

こんな購入した土地をたった2ヶ月で売って

買い直すような例は調べても見つからなくて、

勇気のいる決断を手探りですることに

なってしまいましたが、

我が家の場合は正解だったと思っています。