7年前、瀕死の状態で

退院したワタシは在宅医療を

受けることになりました。


その際、病気側のソーシャルワーカーから

「リビングウィル」の書類を

もらっていました。


夫は当時のワタシには

そんなモノ見せられず

しまっていました。


それが去年かな?

探しものをしていたワタシ

見つけてしまいましたーびっくり


なにこれ?

リビングウィル?

説明を読んでみるとそこには


最後の迎え方


要は、万が一の事が起きた時

どこまで治療したいか

どこまで延命したいか

自然に任せるか…


ざっくり言うとそんな内容の

チェックリスト。


自分の意思表示


心臓マッサージ

人工呼吸器

透析

降圧剤の使用

どこで最後を迎えたいか


沢山の細かな項目


初めてそれを目にした日。


それまで自分はもういつ死んでも

いいんじゃね?

もう治療は懲り懲り。


そうずっと思っていました。


しかし目の前にある

この淡々と書かれている

チェックリストをまじまじと

見ていたら…


書けませんでした。


そして結局、ソレをそっと

引き出しに戻しました。




それから一年が経ち

ソレの存在忘れていた頃に



数年前から弱っていた義父が

急変した!危篤?ヤバいかも!

と義母のパニクったキーキー声の

電話。


慌てて夫は喪服(念の為)片手に

義父母が隠居している山深い

「ポツンと一軒家」的な家に

向かいました。


幸い一命は取り留め

今も入院してますが

一喜一憂している状態……


あれから一ヶ月


義母と姉弟、田舎のわらわらと湧いてくる

ヨボヨボな親戚?達は義父の最後を

決めかねています。


東京→山奥→東京→山奥

仕事

仕事

仕事……

パニック状態の義母の説明

毎日のように姉弟連絡取り合っている

夫からは見たこともない疲労感

漂うオーラがユラユラ…


嫁なんて

下手に口出せないし。

とにかく夫が倒れないよう

ウチでは自然体で安らげるよう


頼りにならん妻だけど

精一杯バックアップアップアップ


普段なら

ソファーでテレビ観ながら

ゴロンと膝枕を狙いにくる輩を

「ごるぁぁあむかっむかっ甘えんじゃねぇむかっむかっ

とボコスカにする所を

今は

「よしよし照れ」と引き気味の母心で

『包容力満タン入りまーす!!』の聖心で

膝を貸してやります。



ワタシの時は一年以上も

疲れた顔ひとつ見せず

気丈にドクター達と一つ一つ

乗り越えてくれた夫。


今回は父親の事なので

頼られるだけ頼られて

一所懸命やっても結局母親の

一言で何もかもくつがえる…


そりゃ申し訳ないけど

無駄に労力使ってるよ。。


お願いだから少しは

子供の話しをまともに聞けよ!!

と心で悪態付いてる嫁。



そしてその嫁は

それを傍観して決めた。



リビングウィルを書こう。