ICUで経過観察をしていた頃は色んな事が起きました。
先ずは高熱が続き体温が激しく下がってしまい
ガタガタ震えてしまうほどの悪寒に犯される。
そのせいで、心拍数は160越え。
何故か分からないけど感染症にかかり、毎日小さい牛乳瓶ほどの採血を
2本分採取、検査。
何をしたかったのか未だに分からない、内科医の頸動脈点滴5本。
声を出して叫べないだけに痛みも増し地獄のような時間でした。
それでも身体は安定しません。
飲み物も一切飲ませてもらえず、食べ物は鼻からチューブを入れて
直接胃に栄養剤のようなものを流し込む。
採血しては輸血の繰り返し。
ある日とても背中が痛い日がありました。
痛くて痛くて仕方ないのに身体は動かせません。
そのうちその痛みはお腹の方に回ってきて…
ここからは記憶が無いので、後から聞いた話ですが
私は痛みで悶えながら意識を失いました。
そして、入院中の心臓専門病院の榊原記念病院では、もはや手が付けられないので
元々居た慈恵会医科大学病院まで救急搬送されました。
そこで胆嚢に異常が起きてることに気づき、担当医が緊急手術を指示。
あまりの衰弱ぶりに、麻酔医は手術を拒んだようですが、担当医が
「やらなきゃ死ぬだろ」などと言ったらしく緊急オペ。
手術は無事に終わりましたが、摘出した胆嚢は腐っていたようです。
これは、まれに心臓手術をすると、胆嚢に障害が出る人が居るそうです。
なので私にはお腹にも大きな手術痕が残ってしまいました。
大学病院でもICUで集中治療。
痛み止めの麻薬のおかげで常に意識は朦朧。
幻覚に襲われていました。
仰向けで寝てますから、視界は天井だけ。
そこに付いてるエアコンの空調から、忌々しいものが
どんどん出てきて、私を殺そうとします。
ナースの格好をした老婆が、他のナースに隠れて私を睨んできます。
私の上を武士の格好をした人々が通ります。
壁から妖怪が出てきて入り口から出ていきます。
いつの間にか私の周りには、お地蔵様が並んでいました。
一体いつ正気に戻ったのかは覚えていません。