PIGI 大型映像 空間演出 | キセノンランプ①

こんばんは。。

ちょっと今回はPIGIで使用しているランプに付いて書きます。

PIGIでは世界最高輝度の名にふさわしい
とても強力なランプを使っています。

キセノンランプといって、高圧のキセノンガスが石英ガラスでできた管に封入されている
取り扱いが危険で特殊なランプです。





なぜこのランプを採用しているのには、幾つかの理由があります。

その最大の理由に「演色性」といって、色の再現性が良いことが挙げられます。

ランプには様々な種類がありますが、特にキセノンランプは、放出する光の波長域が太陽光に近く
可視光域で偏りのない分光特性を持っています。

反対に極端に分光特性が悪いランプの代表が、ナトリウムランプです。
これは良く高速道路などで使用されている黄色い光で、黄色付近の波長しか放出していません。

なので、ナトリウムランプの光のトンネルに入ると、他の車の色が黄色以外は黒っぽく見えてしまって
色が再現できなくなります。

つまりプロジェクターのランプとしては使用できません。

もう一つの理由が、直流点灯といって、陰極から陽極方向に放電点灯して発光しますが
その光が一点に集中して、点光源に近いため
光学的に扱いやすいということが挙げられます。


特に、PIGIでは放物ミラーといって、光源からミラーに反射した光が平行光をつくり出して
遠くへまっすぐ出て行くような光学設計をしていますが、
その場合の光源の理想は　「点」です。






これは、サーチライトなどで使われる光学設計（強い光を遠くへまっすぐ出す）で利用されるのと
同じで、そうやってフィルムを透過させた光を
さらにその先のレンズによって広げて映像を投映していきます。

ここで一つこだわりを。

PIGIでは4KW～７KWのランプが使用できますが、私はできれば6KWをお薦めしています。

実は7KWのほうが入手しやすく、値段も変わらないのですが、あえて6KWにこだわるには
理由があります。

そのこだわりについては、、ちょっと長くなりましたので
この先は次回にします。。


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