暮れなずむ夕暮れが、海の向こうの富士山を茜色のシルエットで彩り始めたころ、葉山の花火大会が始まった。

足先が波で濡れるような岩場に腰かけて、ビール片手に見上げる夜空の、広くてなんて大きいこと。

富士山の上に金星が宝石のように輝いて、上の方で三日月が冷たく光っていた。

波の音が絶え間なくざぶんざぶんと響いているなか、ぽーんぽーんと花火が上がり始めた。

小さな花火大会だからさほど混むこともなく、町の人たちが三々五々と集まって楽しむローカルな花火大会。

でも、この素晴らしいロケーションで上がる花火をのんびり鑑賞するのは、プライスレスの幸せ。

私の一番好きな花火大会。

今年の夏も、これで始まり。


葉山花火大会2015