それは、片瀬江ノ島のイタリアンジェラートのお店「The Market SE1」に立ち寄ったときのこと。
 
ご夫婦で手作りしているジェラートを眺めていて、ふと目に留まったのがブラムリーアップルというジェラート。
 
真っ白なベースに、みじんに刻まれた緑の破片がたくさん混ぜ込まれている。「これは美味しい?」と聞くと、「すごく美味しいです。はっきり言って、今日一番出たのがこのジェラートですよ。ブラムリーというリンゴのファンクラブもあるぐらいですから」。
 
生のリンゴを見せてもらうと、緑の強いちょっとごつごつした感じのリンゴ。日本のリンゴはみんな生食用だから、料理用というカテゴリーのリンゴはたぶん存在しない。
 
イメージ 1
 
原産はイギリス。料理専用のリンゴで、日本ではまだわずかしか生産されていないのだとか。酸味が強いけど、加熱したときの上品な美味しさは絶品だという。
 
そういえば、イギリスに住んでいたとき、まいったことがいくつかある。それは食後にお皿を洗ったとき、洗剤の泡のついたものをそのままふきんで拭いておしまい、という習慣。どうしてもきれいに泡を切ってしまいたい私とすれば、これには最後までなじめなかった。
 
もうひとつ。私はリンゴが大好き。季節になるとリンゴを丸かじりしたり、シナモンをきかせた焼きリンゴにしたり。とにかく毎日リンゴを食べる。
 
イギリスに行ったら、ほとんどの家の庭にリンゴの木が生えていた。まるで日本の夏みかんの木みたいに。季節が来ると固い実がいくつもなって、それを家の人がかごに集めて、ランチバッグの中に毎日入れてくれるので、お昼ご飯のときに生食していたんだけど、それがすっぱくて旨みがなくてまいった。
 
スーパーで大袋に入って売られているリンゴも似たり寄ったり。固くてすっぱくて・・・。そのとき、これは料理にしか使えないんじゃないかと思った。でも、この小さくて固いリンゴはブラムリーではなくて、普通の生食用リンゴ。
 
そういえば、豚肉のソテーが出てきたときは、たっぷりのリンゴのジャムのようなソースがかけられていて、最初はびっくりした。
 
でも、これは慣れてくるととっても美味しい。日本に帰ってきてから、このリンゴのソースをときどき懐かしく思い出す。
 
つまり、このときのリンゴのソースの方はブラムリーアップルだったのかな?
 
このリンゴについて調べてみると、イギリスでも一時期廃れてしまっていたらしい。それがまた復活してきて、パテシェや料理人などの根強いファンがいるのだとか。
 
しかし、このリンゴのファンクラブが日本にあるなんて、すごいなー。
 
私もこのリンゴを手に入れて、なにか作ってみたい気分。