乗馬の帰りに、葉山の奥座敷・上山口の山の斜面に点在している農家の家々の間をつなぐ細い道に入ってみた。というのも、ちょっと近道したいから行ってみようか~なんてノリで。
ここは棚田の美しい里山で、日本の里山100選にも選ばれた場所。その棚田の近くの、今まで通過したことのない細い道に入った。で、行き止まりになったり、細くて通行が困難になったりという近所の生活道路という感じで、かえって時間がかかってしまった(汗)。
ああ、大失敗だねなんて言いながら車を進めていると、道路脇に水が出ているパイプが引いてあった。
よく見ると、看板に「鎌地不動の湧き水」と書いてあった。こんなところに湧き水があるなんて知らなかった~。

さらに看板が立っていて、この先にもうひとつの湧き水があるようだ。
さっそく行って見ると、ここは四角の水場が作られていて、パイプから落ちる水が溜まり、中に美しい水草が茂っていた。
見たことのない水草で、あまりの美しさに、思わずカメラを水中に入れて写真を撮ってみた。
こちらの湧き水は、個人のもののようで、「おもての湧き水」と書かれた看板に、この湧き水の持ち主の名前も書かれていた。
ああ、飲んでみたい。だけど、飲めるとも飲めないとも書かれていない。大丈夫かな~。そう思って、ここの水が飲めるかどうか、近くで農作業をしていたおじいさんに聞いてみた。
すると、「わしらは飲むけど、上にゴルフ場があるから、あんまりお進めはしない」と言われた。
そうだった。上山口の棚田側の山の上のほうにはゴルフ場が2つある。山の中を切り開いて作ったゴルフ場は、きれいに刈り込まれた芝生が年中青々としていて、人工的な美しさのある場所だ。
その美しさを維持するために、、膨大な量の肥料や農薬が使われている。その薬剤が地中に浸透して土壌を汚染したり地下水を汚染したりして環境に負担をかけているのが現状。
自然の中の、とっても不自然な場所が人間の作り出したゴルフ場。農薬を多用して植物をコントロールしている場所。それが私がゴルフをやらない理由。
パイプから絶え間なく流れ出てくる美しい湧き水。でも、山の上にあるゴルフ場の使用した農薬が、ひょっとした地下水脈を汚染して、農薬の成分の混じった水が出てきているのかもしれない。農作業をしていたおじいさんも、そう思ってここで暮らしている。
こんなに美しい湧き水なのに。水草の茂る湧き水たまりの神秘的な風情に、思わず目がひきつけられる。
たたたっと駆け寄って、無邪気に口をつけてごくごく飲みたいところだけど、ちょっと飲むのがためらわれるのが残念。
お金も人手もかかるかもしれないけど、できたら農薬を使わずオーガニックなゴルフ場として経営して欲しいなー。地下水脈のためにも。