地震・津波と壊滅的な被害を受けた東北・北関東の町々。また、原発事故の影響で、当面町ごとどこかに移住しなければいけない福島の原発周辺エリア。
 
これから新しい町を作り上げていくというのは、膨大なエネルギーと莫大なお金のかかる大事業となる。そんな大事業が、これから、東北・北関東の海岸沿いで始まろうとしている。
 
今回の震災の被害を思うと胸がつぶれそうに悲しくなるのだが、それでも人々の生活は続くわけで、私たちは前を向いて歩きださなきゃいけない。
 
全ての家々がなぎ倒され流され破壊された瓦礫の町。この瓦礫を撤去して、白紙の状態からの町づくり。では、どんな町?
 
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これからの新しい町といえば、災害に強くて、人にも環境に優しい町。そこでふと思い当たるのが「スマートシティ」と呼ばれる新しい町作り。
 
スマートシティとは、最新技術を駆使してエネルギー効率を高め、省資源化を徹底した環境配慮型の町。世界ではすでにその実証実験が始まっていて、200を越えるプロジェクトが進行している。
 
有名なのはアラブ首長国連邦のマダール・シティ。石油の産出国として有名で、日本も全輸入量の2割はアラブ首長国連邦から輸入しているというのに、ここでは、売るほどある石油は一切使わず、太陽電池や風力発電などの再生可能エネルギーでまかなっている。
 
中国にいたっては、大都市が600あるうちの100の都市をスマートシティ化するという。有名な天津エコシティのプロジェクトには、すでに日本の企業もいくつか参入しているという。
 
日本では横浜市や豊田市、京都市、北九州市などもこういう方向性での街づくりを目指しているというけど、社会インフラに数兆円という巨額な費用がかかるため、なかなか思うようには進まないらしい。
 
そこで、震災被害の町。どうせ1から町を作らなければいけないのなら、思い切ってスマートシティにしてしまうというのはどうだろう。
 
確かに社会インフラにお金はかかるけど、これからの地球の都市はこの方向性で再開発されていくことは間違いないし、こういう技術や仕組みがビジネスとして成立すれば、今後は世界がマーケットとなるはず。
 
今のところ、少し出遅れている感のある日本のスマートシティプロジェクト。それでも、環境技術力は世界一だし、社会が変わるには、いいチャンスでもある。
 
大変な時期ではあるけど、ここでがんばって震災被害の町をスマートシティ化し、ゆくゆくは世界中から視察に来るほどになれば、技術の輸出もできるし、そこに大きなビジネスチャンスも見出せるかも。
 
その中核を担うのがスマートグリッド(次世代送電網)で、アメリカの電力会社では、通信機能などを備えた高機能な電力メーターであるスマートメータを各家庭に設置し、電力使用量や料金の情報を送り込むことで、無駄な電力の削減や異常を監視するサービスを行っている。
 
今回の計画停電も、こうしたスマートグリッドが普及していれば、回避できたのかも。とにかく省資源化のために技術が進むのは望むところ。
 
ぜひ、被災地の復興計画はに、スマートシティ構想を加味して進めていってほしいなー。未来は必ず今までよりよくなるはず。