いよいよルクソール観光の日。ルクソールにはエジプトの世界遺産の6割が集中して残るエリア。教科書や本、またTV番組などで見知った場所を実際に見に行けると気分も盛り上がる。
王家の谷で一番の楽しみは、ツタンカーメンの墓。日本に何度もやってきて飽かずに眺めた黄金のマスクやその他の副葬品。ミイラや内臓を入れた壺はカイロの考古学博物館でもしっかり見てきた。
こちらの墓にはツタンカーメン王のミイラが残されている。埋葬されていたのはどんな場所か。王家の谷ってどんなところ?
古代より、王家の谷のあるルクソール西岸はもともと死者の町で、墓造り職人以外は住むことのできないエリアだったという。見るからに砂漠で不毛の大地という風景が広がっている。
そこで暮らす貧しい墓造り職人は、自分の作った墓の上に家を建て、墓に自由に出入りして、副葬品を持ち出したりしていたらしい。
今もその末裔が墓の上に住み続けている。相変わらず生活の厳しい貧しい村だとか。今は観光客相手にアラバスター呼ばれる大理石の細工物を販売して生計を立てている。
エジプト政は遺跡文化財保護のため、墓の上に住む人たちへの移住優遇策を打ち出して、移住を勧めているところだとか。そうして明け渡された貴族の墓が、だんだん整備されて見学できるようになってきている。
ハトシェプスト女王葬祭殿は、切り立った岩山の下に作られた岩窟神殿。女性でありながら、男装して王位に付いた女王だ。こここは10年ほど前に外国人観光客を殺害するというテロの起こった場所。
訪れるタイミングでこうした不幸なことも起こる。ナイル川中流域は今も散発的にテロの起こる場所。外国人観光客の行動は制限されていて、電車の駅でも降りられないエリアもあるし、警察官同行でなければ行動できない場所も多い。
どこを見ても観光警察官の数ばかりが目立ち、軍隊の姿すらちらほらするような国。雄大な景色と気の遠くなるような時間の流れを感じながら感動あふれる旅をしていても、やはり市民の生活とは隔絶された旅であることは間違いない。
ちょっと町を歩いてみたいというと、困った顔をする現地ガイド。観光を重要産業と位置づけたエジプト政府と、その命を受けた警察官に守られた旅だと感じることはしばしば。日本に限らず、外国からの観光客は、ほとんどがツアーで移動しているのもそのため。
昼食でクルーズ船に戻り、しばし休憩。午後からは生者の町である東岸の神殿観光。まず、広い神殿を持つカルナック神殿。ずらりと並ぶ羊の顔のスフィンクスと巨大な柱が見もの。それから町の宝石屋さんに連れて行かれ、日本より安い金や銀などのアクセサリーを見た。
ここでカルトゥーシュ(自分の名前の象形文字を入れたペンダントヘッド)をオーダーしている人もたくさんいた。この日のうちに完成したものを船に届けてくれるらしい。ただ時間が短いいと聞いていたので、私は船のジュエリーショップで金と銀のカルトゥーシュをオーダーした。たっぷり時間をかけてサイズと入れるデザインを選び、思い通りのペンダントヘッドができて大満足。
その後、夜のルクソール神殿へ。ライトアップされた夜の神殿はなんともなまめかしくて、また別の魅力があった。あの有名なツタンカーメンと王妃の坐像はここにあった。王妃の手がツタンカーメンの肩にそっと添えられていて、なんともほほえましい。

船に戻ってディナーブッフェとスーフィーとベリーダンスショー。同じ方向に何百回転もし続けるスーフィーダンスが思いのほかよくて、また機会があったら見てみたいほど。
盛りだくさんのルクソール観光もこれで終わり。明日は早朝カイロへ飛ぶ。早く荷づくりをして寝なきゃzzzzz
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