昨日、久留和海岸でアカウミガメの産卵巣堀上調査をしている時、見学している人から「長浜にもウミガメが産卵していて、地元の人が海岸の駐車場を閉鎖して保護している」というような話を聞いた。
そこで、一仕事終わった後、生物学者のKさんたちと三浦市の長浜へフィールドワークへ出かけた。
長浜というだけあって、ほんとに長い浜辺が続いている。その浜のはずれの方に、以前ウミガメが産卵したこともあるのだとか。
Kさんに案内されて、そのはずれの方に歩いていくと、ハマゴウの群生が広がっていた。薄紫の花が咲いていて本当にきれい。
そのハマゴウの上に、黄色っぽいものが無造作に投げ捨ててあった。漁をした人がいらなくなった網を投げ捨てたのかな?

まったくマナーが悪いなーと近寄ると、Kさんが「これアメリカネナシカズラという植物だよ」と教えてくれた。
ええっ、これが植物! 廃棄された網にしか見えない!
これは帰化植物で、浜辺や川の河川敷などでどんどん増えているのだとか。
ここではハマゴウのブッシュに絡み付いて、ハマゴウから養分を吸い取って成長しているらしい。
十分成長して、植物の上に網を広げ、花を咲かせて種を作ったら枯れて茶色に。
ハマゴウの美しい花々と、この黄色い磨耗した網のような植物を対比させてみてみると、気の毒なぐらい分が悪い。
ハマゴウ、かわいそうという気持ちになってくる。
それにしても、こういう生き方もあるんだなーと、ちょっとびっくり。アメリカネナシカズラ。自由につるを伸ばして好きなところに絡み付いて増えていく。
今どきのご時勢、根っこがないから、生きやすいのかもなんて思ったりして。
で、結局目的のウミガメの産卵巣は確認できず、フィールドワークはこうして空振りの積み重ねの上に、ようやく結果が付いてくるんだなーとしみじみした次第。