朝からごうごう風が吹き、雨も風に乗って激しく降りつけている。
花散らしの雨というのだそうだ。たしかに、ぶんぶん振り回されている桜の枝からは、花びらが次々にちぎり飛ばされていく。
桜ももう終わり。あんなに浮かれた花が終わるのは寂しいけれど、桜は最後まで美しい言葉に見送られて散っていく。幸せな花。
こんな嵐の日に、高校の入学式が行われた。
よほど日ごろの行いの悪い子たちが入学式を迎えるのだろう(わが息子も一役買っているはず)。そう思わせるような荒天。


式は粛々と進み、シンプルで感じがいい。無限の可能性のある子どもたち。勉強も遊びも、高校生活を存分に楽しんで欲しいとしみじみ思う。
夕方には雨は上がり、ふと見上げた桜の木に、花が数輪しがみついていた。


風はまだ少し残っている。海まで散歩に行くと、荒れた波の向こうに江ノ島と七里ガ浜の辺りが、妙にくっきりと見えて不思議な感じ。


入学式が終わり、桜が散って、明日から普通の日々が始まる。
時間は決して歩みを止めず、人はただただ歩き続ける。