おばのお見舞いに病院に行くと、連絡を受けた時よりは状態がよさそう。しっかり意識もあるし、話しかけてもうなずいたり反応したり。
もう年だし、致命的な病気もあるので回復するということはなさそうだけど、すぐさま何かが起こるということでもなさそうな微妙な感じ。
でも顔が見られてほっと安心。なるだけ楽に過ごして欲しいと願いつつ病院を後にした。こういう場面に直面して、老いるという事、命が終わるということを人は考え、学んでいくのかな。
病院を出て母と2人、久しぶりにご飯でも食べて、買い物して帰ろうということになった。
ランチは母お気に入りの、ホテルの懐石料理レストラン。ここは窓からお城が見える絶景レストラン。もちろんお料理もなかなか美味しい。


懐石も、一皿ずつゆっくりと運ばれてくる。


春らしい素材とモチーフの料理ばかりで、懐石料理は目でも楽しめるので大好き。皿数が多いので、最後はお腹いっぱい。
次はいつも行くデパートでお買い物。デパートの中の、母の行きつけのブティックに行き、テーブルに案内されてお茶を飲みながら新作の洋服や小物を次々に見せてもらう。顔見知りの店員さんたちは母のクローゼットの中もよく知っていて、「前に買ったものとこれをあわせると・・・」などと進め上手。
私には敷居の高いお店だが、ステキなスーツを発見。試着してみたらぴったり。かなり悩んだけど、思い切って買うことにした。きれいなものを着てみたりあてて見たり、楽しいひとときを過ごして、母と私とそれぞれ買い込んだスーツを抱えて、にこやかに送り出されて大満足。
ほんとうは、黒いバッグを買おうと思ってデパートに来たのだ。なので、一応バッグのブティックも回ると、手ごろなものを発見。ここでも店員さんに素材やデザイン、縫製、メンテナンスなどの説明を受けて納得してお買い上げ。皮クリームを表面に塗りこんで、表皮の保護スプレーもかけてもらって持ち帰った。
女同士だと、こういう買い物もわいわい意見を言い合って楽しい。これがダンナだとこうはいかない。早く早くとせかされたり、どっちでもいいなんて気のない返事をしたり。やっぱり買い物は女同士に限る。
買い物を終えデパートの外に出ると、交差点からお城が見えた。見慣れた光景。昔、母とよく買い物をしていたころと同じ景色。一瞬、昔と今が交錯する。


いくら年を重ねても母は母、娘は娘。母と娘の時間はちっとも変わらない。
いつか、私も娘とこんな時間をすごすのかなぁ。