昨年の春は、母の姉に当たるおばが亡くなり帰省した。今年の春は、母の妹のおばが倒れ入院したとのことで、あわてて1人で帰省した。こんな理由でばかりふるさとに戻るなんて。春なのに・・・。
羽田空港にいくと、ポケモンジェットを見かけた。これは子どもたちが小さい時すごく乗りたがった飛行機だ。でも、時間と路線があわずにとうとう見るだけで今に至ってしまった。もちろん今回も。


ふるさとはいつもやさしい。やさしくてなつかしい空気に、ふんわりと抱かれる。「ただいま」と開けたドアの向こう側で、変わらない母の笑顔が迎えてくれる。
到着した日の遅い午後、母とふたりで散歩した。郊外の川べりを歩く。野の草や鳥の名前をあげながら。原っぱでは、ホトケノザやナズナ、イヌフグリの花が美しいコントラストで、春の模様を描いていた。


あちこちに菜の花のフラワーベルトが広がっていた。景色をまぶしく輝かせる、鮮やかな黄色。ああ、春だなぁと、菜の花がさざめいている。

