朝はお日様がきらきらしていたのだが、夕方近くになるとだんだん空が雲に覆われてきた。
夕焼けは見られないかなと思いつつ、ククと海のほうへ向かうと、途中で海の方角に茜色の空が広がっているのが見えた。
かなりいい感じに燃えている。でも、まだ海までは5、6分かかりそう。間に合わないかも(汗)。
夕日を見るときの5分、6分はすごく大きい。ほんの数十秒違うだけで、お日様が沈んでしまったりなどということもしょっちゅうなのだ。
とにかく急いでビーチに行くと、空はすっかり灰色。ダメだったかな・・・と思っていると、神社の向こうの空がまだ赤い。
あわてて神社奥の、夕日ウオッチスポットへ駆けつけると・・・。どんよりと垂れ込めた濃いグレーの雲の下に、帯状の夕焼け空が細長く広がっていた。

そのコントラストが、はっとするほど印象的な夕焼け空だ。
もう、お日様は沈んでしまったのかなと思って見ていたら、そのわずかな隙間をこじ開けるような感じで、夕日の輝きがこぼれ出してきた。
こんな細い夕焼け空で、落日が見られるなんて。そう思って夕日を見送っていたら、大きなカメラを抱えて走ってくる2人組とすれ違った。
「ああ、5分遅かったな」。足早に駆け抜けざまに、残念そうにつぶやいていた。
そうよ。夕日を見るときの5分の差は大きいのよ。肝に銘じてね。心の中でそんな事を思いながら、ビーチを後にしたのだった。