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田園調布の森の中を通りかかると、公園管理のおじさんが、石段になった小道を水を撒いてみがいていた。

「ご苦労様」と声を掛けて通り過ぎると、「カラスだよ」と一言。

「えっ?」

「カラスの糞がたくさん落ちてるんだ」

そう、この森はカラスの森。

昼間は木々の美しい緑を楽しんだり、広場でボール遊びをしたりで、近所の人たちがたくさんそぞろ歩いている。

夕方人気がなくなるころ、たくさんのカラスが戻ってくるのだ。

そのころ、この森の上を見上げると、もう、無数のカラスがカァカァカァと大騒ぎ。ヒチコックの鳥を髣髴とさせるような光景。

そのカラスたちの落し物が、石段や休憩用のベンチ、テーブルを汚してしまうのだとか。

手入れが行き届いているので、今まで気がつかなかったけど、おじさんたちの管理が行き届いているからきれいだったんだなー。

そんなことを思いながら、ふと上を見上げると、カラスが一羽、ちょっと居心地悪そうな顔で羽をすぼめていたけど。