ククと散歩に行くたびに、浜辺できれいなものや素敵なものを見つけては拾って帰る。こうして、浜辺で貝殻や漂流物を拾うことをビーチコーミングといい、拾う人をビーチコマーという。
湘南の辺りには、私のようなビーチコマーがたくさんいる。ビーチコーミングの本だって出ているし、ビーチコーミングのホームページやブログをやっている人もいる。みんな袋を提げ、下を向いてぶらぶら歩いているからすぐ分る。
たくさんいても、その人によって拾いたいものが違うし、寄せては返す波は、次々にいろんなものを運んできてくれるので、後から行ったから不利なんてこともない。海は平等に宝物を分けてくれる。
そうした浜辺の渚で波に洗われていた美しいものをつなぎ合わせて、小さなランプシェエードをつくってみた。

いろんな色のシーグラスの破片、可愛い貝殻、ウニの殻、陶片、そしてステンドグラスの破片をつなぎ合わせて作ったスターフィッシュ(ヒトデ)のモチーフ・・・

波に流されて、岩や砂に擦られてサンドブラストっぽくなった、シーグラスのいろいろ。大きさも形もいろいろ。長く海を旅していた破片や、まだ旅人としては日の浅そうな破片。

貝殻も、くるくる巻いた巻貝、ぱかっと蓋をかぶせたような二枚貝、中には渚で転がされては削られて、巻貝の芯のスパイラルの部分だけになったすてきなものも。

とげとげの取れてしまった、すっかり性格の丸くなったウニの殻もある。薄い貝殻で光を透かすものや、白磁に薄れかかった藍の模様のついた陶片もある。光がなくても、楽しげな渚の仲間たちなのだが、光を通すと、よりいっそう素敵に輝く。

見ていると、浜辺を歩いていた時の日差しや、静かで優しい波の音が耳によみがえってくる。
「波の音が聞こえる・・・」。これが、このランプシェードの名前。部屋が薄暗くなってから、灯りをともし、波の押し寄せる渚へと思いを馳せる。
そうそう、番外編。ステンドグラスのシェードに配線して,ダイニングテーブルの上にぶら下げてくれたのはダンナ。こうした陰の協力があって、ランプシェードは美しく輝く。
