京都らしい情緒のある場所を歩きたいと訪ねたのが京都の花街。今ではずいぶん観光化されて、舞妓さんたちに会えないかと、昼間は観光客がカメラ片手にそぞろ歩いている。

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京都には、祇園(甲部)、先斗町、宮川町、上七軒、祇園東(乙部)の5つの花街がある。人口300万人の京都に5つも花街があるというのは驚くばかり。舞妓、芸妓がいるのはいづれも同じだが、5ヶ所それぞれに特色がある。

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まず、舞妓さんが住んでいるのは置屋と呼ばれる場所。ここで舞妓さんたちは芸事を練習したり、生活したりしている。その舞妓さん、芸妓さんが仕事に出かけていくのがお茶屋。ここにお客が来て、好みの舞妓・芸妓を呼んで楽しむのだ。家並みを見ながら歩くと、玄関先に舞妓の名前の札を下げた置屋や、お茶屋の表札を掲げた家々が並んでいる。

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おそらく京都花街の中で一番有名なのは祇園。大石蔵之助が遊んだという赤い外壁がひときわ目立つ一力茶屋もここにある。実は京都に住んでいるとき、この一力茶屋に連れて行ってもらい、おかみさんに中を案内してもらったことがある。八坂神社の近くにあり、四条よりも南にある。

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先斗町は祇園から河原町方面に向かい、鴨川をわたってすぐのところ川と平行に伸びている細い通りだ。祇園についで知られている花街。

宮川町は祇園よりも南にある。人数では他の追随を許さないが、格式の点では少し劣ると言われている。

上七軒は、ここが五花街のなかでも最も古く、由緒格式が高いとされている。しかしその規模の点では他の花街に著しく劣る。かつては47軒あったお茶屋・置屋も今では7軒まで減ってきている。北野天満宮の近くにあり、交通の便が悪い点が弱みかな。

祇園東は、祇園乙部といわれることもあるが、それはもともと祇園の一部だったことに由来している。祇園から下部団体として切り離された花街のため、甲乙と差がつけられている。祇園よりは格式が落ちるとされている。

時代のせいで、こうした伝統を守るのは難しくなってきているのも事実だけど、やっぱり京都には、こんな場所がちゃんと残っていないとつまらない。