
その中でも、ひときわ目を引いたのが、鎌倉三大洋館のひとつと言われている「古我邸」。どっしりと大きな石造りの門の奥に鎌倉文学館によく似ている洋館が見えてくる。
周囲を山に囲まれ、南側が開けていて庭が作ってある。いったいどこまでがこのお屋敷の敷地かわからない。門から建物までも50mぐらいはある。
調べてみると、ここは1916(大正5)年三菱銀行重役 荘清次郎が別荘として建築。その後、浜口雄幸、近衛文麿等が別荘として使っていた。桜井小太郎設計、加藤源治施工したという建物。
鮎川哲也さんが綾辻行人さんを案内して鎌倉を散策した折に立ち寄った洋館で、綾辻さんがいたく感動し、後に『時計館の殺人(第45回推理作家協会賞受賞作)』の構想を練る際に大きな影響を与えたお屋敷らしい。
これだけ規模の大きな洋館にもかかわらず、今でも個人所有だとか。というわけで、門の外からその様子を伺うのみの洋館だ。
内部はどんな感じだろう。ここで、持ち主はどんな暮らしをしているんだろう。洋館を眺めていると、いるんな思いがふつふつと沸いてくる。ほんとうに、なかなかミステリアスな豪邸だ。いつか、中に入ってみたいなー。