
大寒の今日、海辺の町にはらはらと雪が舞った。どんよりとした灰色の空から、ちいさな白い破片が音もたてずにいくつもいくつも。
地面に落ちたとたん、水になって、あたりを白く染めるということはなかったけれど、娘は「雪だ!」と大喜びで駆け出していった。
色のない海、色のない山、色のない町並み。寒そうな灰色の景色は、気持ちが少しだけOFFになる。
庭に出ると、ミカン森の木々や草花が寒そうに首を縮めていた。
地植えしたインド出身のニームが、あまりにも寒そうに葉っぱをしおれさせていたので、根元に木灰の布団をかけて、ビニールカバーで覆ったり、葉っぱの弱った観葉植物を家の中に引っ張り込んだり。
そして、準備を整えて、私も冬ごもり。
読もうと思って図書館から借りてきていた本を並べ、暖かい飲み物を用意して、もうソファーから動かない。
一冬に1度や2度はこんな日がめぐり来る。
何にもやらずに、読書三昧。自分の楽しみのためだけに時間を使う贅沢な日。
私の冬ごもり。とても大切な時間。