

国技館前には、色とりどりののぼりがはためいていて、場所中の華やかさが漂っていた。通用門前には、たくさんのファンがお気に入りの力士が出てくるのをカメラ片手に待ちかまえている。中には色紙を持って出てきた力士に駆け寄る人もいた。
若貴ブームが去って以来(ずいぶん前だー!)、あんまり相撲は見ていないのだけど、高見盛の取り組み前のあのパフォーマンスは楽しみだ。それに、もし朝青龍が負けたら座布団も投げなきゃいけない。
枡席なので、御茶屋さんのある入り口から入り、ずらりと並んだ御茶屋さんの中からチケットの番号の店を見つけて声をかける。すると、着物に裾の閉じた袴のような物を履いたお兄さんが、お茶盆と人数分の紙袋を手に席まで案内してくれる。
その日の席は東側の前よりの桝席。前から思っているのだが、お相撲の枡席は狭い! だから足も伸ばせないし、荷物が多いと、置く場所にも困る。で、その日も何とか座布団の上に納まり荷物をやりくりして居場所を整えた。もし巨大な人がメンバーにいると、その日の相撲見物は悲惨なことになる・・・。
飲み物の注文を取りに来たお兄さんにチップを渡し(枡席での飲み物は、飲み放題のようだ。ただ、それに見合うチップを渡すのがイキな感じ)、ウーロン茶を飲む(お酒も、ワインも、ビールも何でもあるのに、ちょっと情けない)。
渡された紙袋の中には、2段の幕の内弁当、シュウマイ、焼き鳥、枝豆、するめやあられ、甘栗、ミカン、和菓子などなどが詰め合わせてある。茶店によって、若干中身が違う。これらを枡席で食べながら、相撲を楽しむのだ。
土俵を見渡すと、向かい側審判に元貴ノ花の姿が。髪の毛を切ってすっかり痩せて頬がこけている。いろいろ苦労が多いのねーとしみじみする。
中入り後にはちらほら知っている名前の力士が登場し始めた。高見盛のパフォーマンスは、もうサイコー。会場が一気に盛り上がった。外国人力士が多いのにもびっくり。もう、国技とは言えないかも。で、一番かっこよかったのは、ブルガリア出身の琴欧州。強くてハンサムで寡黙な若者という感じで、女性に大人気。朝青龍は憎々しいほど強くて、座布団は投げられず仕舞い。
桝席だと、帰りにさらにお土産がつく。今回はお使い物のような箱入りの煎餅に和菓子、あんみつ、大箱の焼き鳥、それに有田焼のペア茶碗などが入っていた。
相撲を散々楽しんで、帰りにはたくさんの土産の入った紙袋2つをふうふう言いながら抱えて帰途についたのだった。たまには、相撲もいいなー。