講演会が終わると、私のところに男性2人がやってきた。1人はマイク、もう1人はテレビカメラを持っていた。マイクを持った男性(アナウンサーだと思うが、名前は知らない)はこう言った。
「福島放送(テレビ朝日系)ですが、先ほど黒川委員長に質問されていましたね。少しお話を伺えませんか」
私は次のように回答した。
「私の発言は過激なので、(番組では)とても使えませんよ」
男性は「そこを何とかお願いします。編集でうまくやりますから」と苦笑いした。
そこで、私はテレビカメラに向かって、次のように訴えた。
「黒川清氏は、私の質問にまともに答えなかった。がっかりした。黒川氏は自民党の責任を指摘したくないので、私の質問をはぐらかしたのだろう。
黒川氏はもともと、(第一次)安倍内閣の特別顧問をつとめていた。自民党に近い学者だ。だから、事故調査委員会の必要性を感じたとき、旧知の塩崎恭久衆院議員(安倍内閣の官房長官)のところに相談に行った。黒川氏の話を聞いた塩崎氏は、すぐさま国会事故調査委員会の設置に動いた。その一方で、塩崎氏は国会で菅直人首相の責任を追及し始めた。私に言わせれば、自民党は菅首相を批判できる立場ではない。自民党のでたらめな原子力行政が原発事故を引き起こしたからだ。自らの責任を菅首相に押し付けようとする自民党の態度は腹が立つ」
原発事故の対応では、東電が現場からの全面撤退を検討したかどうかが焦点になった。東電社長の清水正孝は6月、国会事故調の聴取に対して、『撤退とか撤収は全く念頭にない。一部の人間が残るという大前提の上で退避を検討しているという趣旨を政府に伝えた』と証言した。これを踏まえ、黒川は聴取後の記者会見で、『東電側は(これまでの聴取で)常に退避という言葉を使っていた。退避と撤退は、ニュアンスが結構違う』と語った。
私は黒川のこの発言もおかしいと思っていたので、引き続きテレビカメラに向かって訴えた。
「退避だろうが、撤退だろうが、両方とも現場から離れるという意味だ。わずかな時間でも作業を中断したら、原発は手がつけられなくなる。黒川氏のこのコメントを新聞で読み、『この人は何を言っているんだろう?』と思った。黒川氏は中立でなければならないのに、なぜか清水氏を擁護した。信用できない」
私は持論を展開しているうちに気分が高揚してきた。マイクを持った男性は明らかに退(ひ)いていたが、そんなことはお構いなしにしゃべり続けた。
「福島放送(テレビ朝日系)ですが、先ほど黒川委員長に質問されていましたね。少しお話を伺えませんか」
私は次のように回答した。
「私の発言は過激なので、(番組では)とても使えませんよ」
男性は「そこを何とかお願いします。編集でうまくやりますから」と苦笑いした。
そこで、私はテレビカメラに向かって、次のように訴えた。
「黒川清氏は、私の質問にまともに答えなかった。がっかりした。黒川氏は自民党の責任を指摘したくないので、私の質問をはぐらかしたのだろう。
黒川氏はもともと、(第一次)安倍内閣の特別顧問をつとめていた。自民党に近い学者だ。だから、事故調査委員会の必要性を感じたとき、旧知の塩崎恭久衆院議員(安倍内閣の官房長官)のところに相談に行った。黒川氏の話を聞いた塩崎氏は、すぐさま国会事故調査委員会の設置に動いた。その一方で、塩崎氏は国会で菅直人首相の責任を追及し始めた。私に言わせれば、自民党は菅首相を批判できる立場ではない。自民党のでたらめな原子力行政が原発事故を引き起こしたからだ。自らの責任を菅首相に押し付けようとする自民党の態度は腹が立つ」
原発事故の対応では、東電が現場からの全面撤退を検討したかどうかが焦点になった。東電社長の清水正孝は6月、国会事故調の聴取に対して、『撤退とか撤収は全く念頭にない。一部の人間が残るという大前提の上で退避を検討しているという趣旨を政府に伝えた』と証言した。これを踏まえ、黒川は聴取後の記者会見で、『東電側は(これまでの聴取で)常に退避という言葉を使っていた。退避と撤退は、ニュアンスが結構違う』と語った。
私は黒川のこの発言もおかしいと思っていたので、引き続きテレビカメラに向かって訴えた。
「退避だろうが、撤退だろうが、両方とも現場から離れるという意味だ。わずかな時間でも作業を中断したら、原発は手がつけられなくなる。黒川氏のこのコメントを新聞で読み、『この人は何を言っているんだろう?』と思った。黒川氏は中立でなければならないのに、なぜか清水氏を擁護した。信用できない」
私は持論を展開しているうちに気分が高揚してきた。マイクを持った男性は明らかに退(ひ)いていたが、そんなことはお構いなしにしゃべり続けた。