黒川清講演会は、二本松市企画財政課企画調整係が事務を担当した。同係は「黒川委員長に質問のある方は、事前に内容をメールかファックスしてください」と呼びかけた。そこで、私は以下のような文章を同係にファックスした。
〈国会事故調査委員会は「規制当局が電力事業者の虜になり、原発の監督機能が崩壊していた」と指摘しました。福島県は2002年の時点で、この事実に気づいていました。東京電力のデータ改ざんが発覚した直後の話です。
経済産業省原子力安全・保安院は、東電のデータ改ざんを内部告発で知っていました。しかし、本格的な調査をせず、ずっと放置していました。これを踏まえ、福島県は「保安院と東電は癒着しているのではないか。保安院を経産省から分離すべきだ」と政府に訴えました。しかし、政府はこれを無視しました。さらに、データ改ざんによる緊急点検でストップした原発の再稼働を急ぎました。
東京の主要な人々は、原発の安全性より電力不足のほうを心配しました。一部の全国紙は、原発の再稼働に待ったをかけた福島県の対応を社説で批判しました。私はこのとき、福島と東京の温度差を痛感しました。この温度差も原発事故の原因と言えるのではないでしょうか。電力の供給地と消費地を分離したことが、この温度差を生み出す要因になったと思います。黒川委員長はどう思いますか。見解をお聞かせください〉
講演会の後半、質問コーナーがあった。事前に質問内容をメール・ファックスしたのは、山形県米沢市の男性と私の2人だけだった。
先に米沢市の男性が質問し、黒川委員長が回答した。続いて、場内に私の名前がアナウンスされた。私が挙手すると、係員がマイクを持って走ってきた。私はそれを受け取り、立ち上がって黒川に質問した。
〈国会事故調査委員会は「規制当局が電力事業者の虜になり、原発の監督機能が崩壊していた」と指摘しました。福島県は2002年の時点で、この事実に気づいていました。東京電力のデータ改ざんが発覚した直後の話です。
経済産業省原子力安全・保安院は、東電のデータ改ざんを内部告発で知っていました。しかし、本格的な調査をせず、ずっと放置していました。これを踏まえ、福島県は「保安院と東電は癒着しているのではないか。保安院を経産省から分離すべきだ」と政府に訴えました。しかし、政府はこれを無視しました。さらに、データ改ざんによる緊急点検でストップした原発の再稼働を急ぎました。
東京の主要な人々は、原発の安全性より電力不足のほうを心配しました。一部の全国紙は、原発の再稼働に待ったをかけた福島県の対応を社説で批判しました。私はこのとき、福島と東京の温度差を痛感しました。この温度差も原発事故の原因と言えるのではないでしょうか。電力の供給地と消費地を分離したことが、この温度差を生み出す要因になったと思います。黒川委員長はどう思いますか。見解をお聞かせください〉
講演会の後半、質問コーナーがあった。事前に質問内容をメール・ファックスしたのは、山形県米沢市の男性と私の2人だけだった。
先に米沢市の男性が質問し、黒川委員長が回答した。続いて、場内に私の名前がアナウンスされた。私が挙手すると、係員がマイクを持って走ってきた。私はそれを受け取り、立ち上がって黒川に質問した。