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スーパーGT第4戦の決勝は、午後2時にスタートした。カルソニックとニスモがエネオスを挟み撃ちにする形でホームストレートを疾走。波乱はその直後に起きた。イン側を走っていたカルソニックが、1コーナーの手前でアウト側に進路を変更。そのとき、リア部分がエネオスのフロント部分と接触した。その反動でカルソニックの車体がアウト側に振られ、直進してきたニスモと衝突。日産勢の2台はもつれ合ったままコースアウトし、そのままタイヤバリアに激突した。ニスモは自力で再スタートしたが、20㍍ほど走って力尽きた。
SUGOの魔物はレースの終盤に現れることが多い。しかし、今回はスタート直後に現れ、レースを台なしにした。魔物の正体はJPだった。ぶつけられた本山哲は怒り心頭だろう。ただ、ニスモとカルソニックは兄弟のような関係なので、そこは大人の対応をとった。
予選の2、3番手が同士討ちになったことで、ポールのエネオスが俄然、有利になった。レースの途中で後続のマシンに追いつめられる場面もあったが、コース幅が狭いこともあり、何とかブロックした。ドライバーが伊藤大輔から大嶋和也に交代したあとも安定した走りに変化はなく、そのままトップでゴールした。

レース終了後、リタイヤしたニスモとカルソニックのマシンがピットに戻ってきた。ニスモの外見上のダメージは意外と少なく、修理は簡単そうに見えた。カルソニックはフロント部分がガタガタだった。すぐさまスタッフがシートを被せ、その部分が周りに見えないようにした上で、トラックの荷台から降ろした。
GTマシンは高価だ。市販車ではないので値段はつけられないが、鈴木亜久里が内情を明かしたことがある。場所は福島県郡山市のビッグパレットふくしまで開催されたイベント。会場の一角にはR33型スカイラインのGTマシンが展示された。亜里久(ARTA)が使っていたマシンだ。今の亜里久はホンダ陣営だが、当時は日産陣営の一員だった。
トークライブで、見物客から「このクルマ(GTマシン)はいくらぐらいするんですか」という質問が出た。亜久里は「少ししか作らないので、(1台あたりの)コストがすごくかかります。2億円はします」と言った。今はもっとするだろう。
そういうマシンでレースをやり、事故を起こせば、修理費がプラスされる。カルソニックの修理費も数百万円では収まらないだろう。星野一義監督はマシンを壊したドライバーにガミガミ言うタイプではないらしいが、今回はどうだっただろうか。