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トヨタ自動車は、国内最大の自動車メーカーだ。国内シェアは約40%あり、系列のダイハツ工業や日野自動車まで含めると、トラックから軽自動車までフルラインの車種を揃えている。しかし、「名車」と呼ばれる車は意外と少ない。これは人によって見方が異なるだろうが、私はトヨタ2000GTぐらいしか思い浮かばない。販売台数は多いが、印象に残らない…。トヨタ車は、ひと昔前の小室哲哉の曲に似ている。
一方、日産自動車は名車が多い。ハコスカGT-R、R32スカイラインGT-R、歴代フェアレディZなど。それでも日産の国内シェアはトヨタの半分以下だ。日産車は同じ名前の車でも、代によって売れたり売れなかったりする。波が激しいのだ。日産車が2代続けてヒットすることは珍しく、それがトヨタとの差になって表れたと言っていい。

トヨタ車と日産車の違いは何か? そんな質問があったら、私は「日産車は古くなっても乗れるが、トヨタ車は乗れない」と回答する。これはトヨタ車より日産車のほうが耐久性に優れているという意味ではない。イメージの問題だ。だから、異論を唱える人もいるだろうが、私はそう考えている。
例えば、スカイラインGT-Rを例に挙げよう。バブル期に登場したのがR32だ。そして、R33、R34とモデルチェンジした。この歴代3モデルの中で、いまでも街でよく見かけるのがR32だ。R33やR34は、あまり見かけなくなった。
シルビアもそうだ。S14やS15が販売されても、相変わらずS13に乗り続けている人が多かった。日産車の場合、新型より旧型の名車を好む人がいたのだ。

トヨタ車の場合、こうした現象はまず起こらない。人気がいちばん高いのは、たいがい新型だ。旧型に乗っていると、周りから「金がなくて新型が買えないの?」と言われかねない。だから、クラウンでもカローラでも、モデルチェンジのたびに買い替えなければならないという気持ちになる。クラウンは日本を代表する高級車だが、旧型に乗っている人は、なぜか貧乏臭く見える。大衆車のカローラはなおさらだ。トヨタ車の旧型で人気が高いのはAE86ぐらいだ。これは、後継モデルがFFに移行したという特殊な事情がある。
ただ、最近は日産車もトヨタ車に似てきた。旧型の名車が姿を消し、長く乗り続けることに抵抗を感じるような車が目立つようになった。そのほうが買い替えサイクルが早いので、車は売れるだろう。一方で、「そんな車ばかりでいいのか?」という疑問もわく。