この映画「ジョン・ラーベ」を観るまでジョン・ラーベという人を私は知らなかった。


あの「南京大虐殺」で日本軍から中国人を救った人だった。


南京大虐殺では、日本軍が兵士だけでなく民間人を含め数十万人を虐殺し、南京を死体の山にし、中国人に掘らせた穴に埋めたとされる歴史です。


戦争に参加していない民間人を安全区を設け日本軍から民間人を守ったとされるのが主人公ジョン・ラーベでした。


当然、片端から殺す場面もありました。百人切りを称え日本刀で中国人の首を落とす場面もありました。安全区にいる女学生を慰安婦として「20人差し出せ」という言葉もありました。


戦争だったからでは、片づけられない、人として非難に値する行為だったと思います。


観ている間本当に苦しかったです。


現在に日本人に罪があるとは思いませんが、日本人として知っておくべき内容だと思います。決して自虐的ということではなく、歴史をきちんと知るべきだと思います。


そして、一番の問題はこの映画の上映は世界各国で行われいるにも関わらず、日本での上映は非常に難しいということ。


配給先もつかず、上映館も見つからない。すべて政府の思惑と違うから、、、です。


なんて、不自由な国でしょ、日本って!


言論、表現の自由はなかったのでしょうか?


上映後のアフタートークに出られた報道キャスターの金平茂紀さんもおっしゃってました。「60年生きてきて、こんなに不自由な、物が言えない時代はない」と。


テレビ、新聞も「右」に倣えです。政府に意に染まないアナウンサーニュースキャスターは仕事を干されます。


この映画に朝香宮中将として出演していた香川照之氏の勇気は素晴らしいと思いますが、テレビ、映画で干されないことを祈ります。