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花を前にし、彼岸を想う。 これまで見送った人達の姿、声、思い出。 今年は彼岸花と一緒に撮る機会はなかったけれど、やっぱり彼岸花が好きで、一人でこそっとスマホで撮っていた。 ちなみに、これはわざと暗くしているけれど、撮影したのは晴天の日の正午くらい。 何の参考だとも思うけれど、参考までに。 実家から離れて暮らし続けているけれど、見送ってきた人達のことは忘れない。 昨日、お香屋さんに行って、素敵なお店と新たなお香との出会いにほくほくしながら仕事に行った。 その帰り道、ふっと思い出したのは父方の祖母の一周忌のことだった。 父方の祖母は脳腫瘍を患い、祖母の意向で自宅介護をしていた。 当時、既に私は実家を離れていたけれど、自宅介護だとヘルパーさんの力を借りたくても制限があったり、認定を得られるまで時間がかかったりする。 親戚からの協力も得られず、最初は母が一人で介護をしていた。 でも、母も体が弱い。 そんな実家を、家族を放っておけなかった。 だから、私は都内と実家の往復生活をして介護を手伝うことを決めた。 介護して、時間見つけて勉強して、数週間。 それを終えたら、都内に戻って休みなくアルバイトを詰め込み、時間を見つけて勉強して、数週間。 その繰り返し。 遊ぶ暇も、楽しみも何もない。 それでも、これが自分で選んだ道だ、と過ごしていた。 そして、そんな生活を1年ほど送ると祖母は他界した。 葬儀、初七日、四十九日。 介護が始まってから祖母が他界するまでも、他界してからも私は祖母を送り出すまでが役割だと思っていた。 だけど、一周忌だけは実家に帰省できなかった。 帰ることが出来ない代わり、私は花と線香を実家に送った。 その時、花はすぐに決まったけど線香は少し悩んだんだ。 ありきたりな線香にするか。 それとも、ちょっと変わった線香にするか。 そしたら、森永ミルクキャラメルとコラボしているのか、キャラメルのパッケージでキャラメルの香りの線香を見付けた。 祖母は甘いものが大好きで、あまり物を食べられなくなった時も私が作った生キャラメルは食べてくれた。 それなら、キャラメルにしよう。 そうして、私は花と一緒にキャラメルの香りの線香を送った。 ……親戚は爆笑したそうだけども。 いいんだ。 あれを選んだのは、私の想いだから。 祖母と過ごした時間の欠片を埋め込んで選んだものだから。 今も、あの時の線香にキャラメルの香りを選んだことは後悔していない。 寧ろ、今でも帰省すると甘いものを供えているくらいだしね。 そんなわけで、ふいに思い出したことを書いてみた。 長いけれど、今回のキャプションは小説でも何でもなく、ただの私の長い独り言。あるいは、ただの思い出話。 #ファインダー越しの私の世界 #レタッチ 正午のぼっち #撮影会 #彼岸花 #リコリス #lycorisradiata #花のある暮らし #思い出 #介護 #看取り #一周忌 #線香 #キャラメル #写真好きな人と繋がりたい #キリトリセカイ #tokyo #art_of_japan #IG_PHOS #art #Lovers_Nippon #l4l #instafollow #instabeauty #被写体 #モデル #フリーランス #フリーランスモデル #ライター #小説 #エッセイ

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