右肩の痛み、ほんの少し和らいだけど

今度は腹部に痒い湿疹が…ぐすん

 

★★★★

 

東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているようにみえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木のようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たしたことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。劇場公開日:2023年12月22日(以上、映画.comより)

 

殆どセリフもないまま、淡々と描かれる平山の日常。毎日が同じことの繰り返しのようで、少しずつ小さな変化や出来事もある。それらが、それぞれどう展開していくのかと思うと、深追いせず、さらりと通り過ぎていく。普通、同じことの繰り返し(のような)で、見せ場もない2時間超えの映画は退屈するはずなのに、じっくり見入ってしまいます。ラストの運転する平山の顔の長写し、楽しくもあり哀しくもある表情、これがすべてを物語っているのでしょう。こんな表情だけでの演技ができる役所広司が凄い!

“木漏れ日とは、風に揺れる木の葉が生み出す光と影の揺らめきを意味する日本語。それは一度だけ、その瞬間にだけ存在する”

 

この記事↓を読むと、この映画が作られた背景や意味などが、より深くわかりますよ。ほっこり