そうだ!京都に行こう!
アリアナと一緒に。
★★☆
「そいつ、両目の皮膚が溶けたように真っ赤なんですよ…」煙草屋の老婆が殺された濃霧の夜、ゴーグルで顔を隠した男が、闇に消えた…。死体の下から見つかった黄色く塗られたピン札、現場に散乱する真新しい五十本の煙草。曖昧な目撃情報、続出する怪しい容疑者、奇怪な噂が絶えない核燃料製造会社…。そしてついに白昼堂々、“ゴーグル男”が出現した。
ん~、これは何と言ったらいいか…。
社会問題を提起する島田ミステリーで、今回は原発事故を絡めたもの。
はっきり言って、島田荘司ミステリーでのこの組み合わせは好きではありません。どちらも、中途半端になりがちだからです。
もう一度、読まないと「なるほど!」とならないかな。
島田荘司ミステリーは、奇想天外な事件が論理的に解決され、
「おぉ~!そうだったのかぁ~?」となるところが魅力なのですが、本作はその倫理的解決(謎解き)自体がややこしいので、
終盤で説明されても、???て感じです。
あまり、お薦めはできません