殆どの大手企業には、内部通報制度(告発者の不利益なく、不正の内部告発を行える制度)があり、その通報窓口は社内にあったり、外部専門会社に委託しているケースもあります。

※以下、「告発」を制度名に従い「通報」と記します。

 

なのに、なぜ大手企業の不正問題がなくならないのか?

それは、内部通報制度が機能していないということです。

 

私が実際に見聞きしたことや、友人知人から聞いた話から、内部通報制度の流れと実態をまとめますと、

 

①基本的に匿名通報は認められていない

②通報された社員が管理職だった場合、その本人に連絡がいく③その内容は、

・誰からどういう内容で通報があった

・通報内容は誤解であると納得させなさい

④通報された管理職は通報者を呼び出し、誤解であると話す

⑤通報者が説得されてしまった場合はそれで完了

⑥通報者が納得しなかった場合は、通報者を退職に追い込む

・達成不可能な任務を与え、達成率が低いと降格させ続ける

・パートやバイトと同格扱いで同じ仕事をさせる

・明らかに適正がないと思われる部署に移動させる

 

などなどです。

 

これは、窓口が社内にある場合も、外部機関に委託する(外部専門会社に委託することで、公平に判断するというポーズ)場合もまったく同じです。

 

結局は、揉み消してしまうということなのです。

では、不満やるかたない通報者がマスコミに情報提供した場合はどうか?

マスコミは、ニュースネタになるような問題で、且つ、完璧な証拠がない限り、無名の一個人からの情報には真剣に対応しませんので意味がありません。

 

今、問題になっている日馬富士問題も同じことでしょう。

相撲協会との話し合いになれば、貴乃花親方は突っぱねる覚悟があっても、貴ノ岩は説得されてしまう可能性があります。

だから貴乃花親方は、貴ノ岩を相撲協会幹部と会わせないことはもちろん、話し合いも拒絶しているのだと思います。

 

議員を含む公務員にも同様な制度はありますが、機能していないことは誰でもわかることですね。

 

はぁ~、ぽっくんぽっくん。木魚ねんね

 

お後が宜しいようで。土下座