★★★★+

 

人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を貫こうとして上官や同僚たちから疎まれ、ついには軍法会議にかけられることに。妻や父に助けられ、武器を持たずに戦場へ行くことを許可された彼は、激戦地・沖縄の断崖絶壁「ハクソー・リッジ」での戦闘に衛生兵として参加。敵兵たちの捨て身の攻撃に味方は一時撤退を余儀なくされるが、負傷した仲間たちが取り残されるのを見たデズモンドは、たったひとりで戦場に留まり、敵味方の分け隔てなく治療を施していく。自身の信念に基づき、勇気ある行動をとった兵士の実話。(劇場公開日 2017年6月24日)

 

気になったので鑑賞。すごい映画だ。これが戦争だ。

命を捨てて特攻してくる日本軍と、同僚の命まで大切に戦う米軍。沖縄での地上戦、その描写にいっさいの遠慮はない。だから、女性と子供は、この映画を観るのにある程度の覚悟が必要。

当然、日本軍は敵として描かれるが、残酷さという点では平等に描かれており、そういう意味では観ていて不快感はない。

デズモンドは表彰されたが、日本だったらどうだっただろう。

人の命に関する考え方は、今でも変わらない気がする。人質救出に全力を尽くすアメリカ政府と、人質の命を考えない言動をとる日本政府。いずれにせよ、安倍総理に観てもらいたい映画です。