★★★★☆
わずか1週間の昭和64年に発生した少女誘拐殺人事件・通称「ロクヨン」。事件は未解決のまま14年の時が流れ、平成14年、時効が目前に迫っていた。かつて刑事部の刑事としてロクヨンの捜査にもあたった三上義信は、現在は警務部の広報官として働き、記者クラブとの確執や、刑事部と警務部の対立などに神経をすり減らす日々を送っていた。そんなある日、ロクヨンを模したかのような新たな誘拐事件が発生する。
佐藤浩市主演なので鑑賞。前編は、ロクヨンを模したかのような新たな誘拐事件の発生を匂わせるまで。だから、上記の解説は反則ギリギリ。
フィクションではあるけど、警察内部の確執は真実味が溢れている。「踊る走査線」には、室井という実際にはいるはずもない正義の味方が登場するので、完全にドラマとして見てしまうわけだけど、この映画にはそれがなく“ノンフィクション”に思えてしまう。
前編は、ロクヨン事件からロクヨン模倣事件の発生まで。ロクヨン事件に関しては、あまり詳細に描かれていない。後編で、ロクヨン模倣事件の解決と共に、ロクヨン事件の詳細も描かれると思われます。原作とは異なるラストということでもあり、原作未読ですが、期待は高まります。
というわけで、前編は、後編への前振りになるわけですが、それでも、★4つ以上をつける内容でした。お奨めです。